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5thアルバムから読み解く“イズム”  ソナポケの歌詞はなぜ「共感度200%」なのか?

 極上のポップミュージックに載せて歌う、リアルな恋愛模様や応援ソング、苦しみを乗り越えたあとの感謝の思い──。ソナーポケットが歌うのは、そんな誰もが経験したことのある身近なテーマばかり。多くのファンが心を重ねる「共感度200%」の歌詞を生み出す秘訣とは? 2月25日に発売された5thアルバム『ソナポケイズム5 〜笑顔の理由。〜』の収録曲から、ソナポケの歌詞の“イズム”を語ってもらった。

ミュージシャンだけど、体験していることはみんなと変わらない

──オリジナルアルバムとしては実に丸2年ぶりとなる『ソナポケイズム5 〜笑顔の理由。〜』は、当初は昨年9月にリリースする予定だったんですよね。
ko-daiそうなんです。でも、ベストアルバムを挟んでのニューアルバムということもあって、こだわりたい部分がたくさん出てきてしまったんですよ。それで制作に追われてしまったこともあり、発売延期を申し出させてもらったんです。
mattyでもその分、以前に出したどのアルバムよりも聴きごたえのある1枚になったと、自信を持って言えますね。
ko-dai季節感のある曲もいろいろと入っているので、1年を通して聴いてもらえると思いますし、これから先もずっと手元に置いてもらえるアルバムになったら嬉しいです。

──“笑顔の理由”というのは18thシングルのタイトルでもありますが、この言葉に込めた本作のコンセプトを教えて下さい。
mattyまず、聴く人にとって“笑顔の理由”となるアルバムであって欲しいという思いを大前提に作り始めたんですが、笑顔というのはキャッチボールみたいなもので、人を笑顔にするためには、まず自分が笑顔でいる必要がありますよね。じゃあ、僕らを笑顔にしてくれるのは誰なのか? と考えたら、やっぱり応援してくれる人たちなんだ、というところに立ち返っていくんですよ。
ko-daiそもそも、この「笑顔の理由。」という曲自体、僕らを支えてくれてきた人たちに向けて書いた曲なんです。僕らはデビューして6年経つんですけど、デビューした頃はまさか5枚もアルバムを出せるなんて思ってなかったんですよ。音楽業界も戦国の世に突入して、同時期にデビューした人たちがどんどん契約を切られていくのも見ていたし、不安で仕方なかった。正直、曲を書きながら吐きそうになったり、笑顔になれなかった時期もありました。だけどそんな不安を払拭してくれたのが、ライブに来てくれる人たちの笑顔や、いろんなかたちで届く応援の声だったんです。
mattyデビューから決して順調に来たグループではないですからね。でも、そんな不安だった時期を振り返ることもできる今だからこそ、“笑顔の理由”に向き合うこともできたし、今回のアルバムのコンセプトにも込められたと思うんですよ。

──ソナーポケットが支持される理由として、「共感度200%」とも称される歌詞の魅力があります。みなさんはどんな“イズム=主義”で歌詞を書いているのでしょうか?
eyeron僕らはミュージシャンだからといって、たいして人と違う生活をしてるとは思わないんですよ。経験してることも、感じることもみんなとそう変わらない。それをストレートに歌詞に書くのが、僕らのやるべきことだと思ってるんです。たとえば「X’masラブストーリー。」の歌詞に出てくる、<駅前にあるデカいツリー>とか<ケーキを売ってるサンタさん>とか、きっと誰もが目にしたことがある情景ですよね。ファンタジーじゃないから、聴く人も曲の中に入りやすいんじゃないかなと。

ライブのあとの余韻まで楽しんでもらいたい

──本作に「主役は君」という曲が収録されていますが、つまりソナーポケットの曲の主役はリスナーであるということでしょうか。
eyeronそうであればいいなと思います。たとえ曲のストーリー全体がリンクしなくても、どこか重なるところがあれば嬉しいですね。
ko-daieyeronの言ってることにも通じるんですけど、現代を切り取るのがソナーポケットの歌詞の特徴のひとつだと思っています。今回のアルバムに入ってる「戻らないラブストーリー。」の<あなたの笑顔にやっぱ『いいね』押せない>という歌詞はまさにそうで、今ってみんなSNSで繋がってますよね。それによって、ひと昔前にはあり得なかった感情が生まれてると思うんですよ。例えば別れた人が楽しそうにしてる姿をイヤでも目にしてしまったせいで、モヤモヤしたりとか。繋がってるからこその切なさって、確実に現代に芽生えた感情だと思うんですよね。

──「稀代のラブソングマスター」とも呼ばれるソナーポケットですが、幸せな恋の情景だけでなく、恋愛の痛みや苦しみも意外に多く描いている印象があります。
ko-daiたぶん、僕がわりと複雑な経験を多くしてるからだと思います。「頑張れ」って素敵な言葉だけど、時には人を追い込むこともあるんですよ。それは僕がまだ目標や夢が見つからず、何もしてなかった時期に感じてたことなんですけど、同じような思いをしてる人って実は多い気がするんです。だから今回収録した「誰よりも頑張ってる君へ」という曲は、「頑張れ」と言わない応援歌。何かと心を休められない現代にちょっと疲れたときに、聴いてもらえたらうれしいです。

──5月からはソナーポケット史上最大規模の全国ホールツアーが始まります。昨年のアリーナツアーは次から次へ演出が飛び出すといったエンタメ感満載のライブでしたが、ホールではどのように楽しませてくれるのでしょうか?
matty単純にアリーナと同じことはできないですが、五感をフルに使って楽しめるという点ではきっと大満足してもらえると思います。だから、ただ演奏して終わりってことはないです。僕らがいつも大事にしてるのは、ライブのあとの余韻まで楽しんでもらうこと。ライブが終わってからの帰り道に友だちとの会話が尽きないライブにしたいんです。そのためには、バックステージを何往復だって全力疾走しますよ。

──今回のツアーではたくさんの人と出会えますね。
matty今回は初めて行く土地もあるし、前に学園祭で行って「次はワンマンで戻ってくるからね」と約束したにも関わらず、4年、5年行けてない土地もあるので、僕らもすごくワクワクしてるんですよ。
eyeronそうですね、初めましての人にも会えるんじゃないかなと。そうした一期一会に自分たちも感動できるツアーにしたいですね。
ko-daiもちろん、昔からのソナサポ(ソナーポケットのファン)にもいつも通り遊びに来てもらいたいですね。僕、けっこう客席を見てるんですよ。だから「あれ? 前はよく来てくれてたのに……」というのがわかっちゃうとヘコむんです。ソナサポがTwitterでほかのアーティストの応援をしてるのを見ても、彼女に浮気された気持ちになるくらいですから(笑)。

(文/児玉澄子、写真/草刈雅之)

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