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福原美穂『ビックネームとのコラボ曲も満載☆いろんな思いが詰まった意欲作!』

 約2年ぶりのオリジナルアルバムは、その名も『The Best of Soul Extreme』。AI、和田アキ子、三浦大知、Chara、そしてUKの歌姫レオナ・ルイスとの究極のコラボ作品も収録。本当に、本当に魂が揺さぶられます!

レオナ・ルイスと一緒に音楽を作るなんて、夢のような時間でした

――純粋で強い気持ちを感じるアルバムでした。なんていうか、美穂さんの音楽に対する姿勢がストイックでアスリートに近いなと感じましたよ。
福原美穂(笑)うれしいです。ありがとうございます。アルバムができて手に取ったときに、自分でも重みがあるなって感じたんです。前回の作品を出してツアーをして、ずっと“ワールドスタンダード”という目標を掲げて音楽を作ってきたんです。それは単に英語で歌うということではなくて、いろんな壁を壊せるような強いものを作りたいなと思って、1年かけて作りました。その結果、13曲すべてが自然といろんな出会いだったり、必然に導き出されてここにつながったんだなぁと、自分で聴いて感じましたね。ここに至るまでの2年間でいろんな人の力が加わってできたアルバムだったので、聴きながらいろんなことを思い返せるアルバムになったと思います。

――カラオケで歌うのはむずかしいな……。
福原(笑)いや、でもホント私自身も、今回の選曲も含めて、“これ、歌うのむずかしいな”って曲をいっぱい並べて、そこに挑戦したいなっていう想いがあったんです。レオナ・ルイスとの「Save Me」なんてすっごく難しいですし、AIちゃんと歌った「You Are My Reason」も本当に難しいバラ―ドなんですよね。昨年、L.A.にひとりで留学していたときに、ちょっとだけ強くなって帰ってきたなっていうのがあって。前よりも自信も持てるようになったっていうのは大きかったと思いますね。

――AIさんや和田アキ子さんをはじめ、たくさんのアーティストの方々とコラボレーションをしていますね。
福原みなさん本当に音楽を伝える力をすごく持っている方々で、それを近くで見ることができたのが自分にとってすごく大きな経験になったと思いますし、自分だけの世界じゃないところで音楽を作ると、学ぶことが本当にたくさんあったし、自分の気持ちも変わってくるんですよね。レオナ・ルイスと一緒に音楽を作るなんて、夢のような時間でした。どの方もそうだったんですが、音楽家としても音楽ファンとしても、いろんな景色を見ることができました。

――三浦大知くんは美穂さんと同年代なんですね。「Dream On」では、2人の声が寄り添っているイメージでした。
福原大知くんも私も音楽に対してすごく熱いんですよ。その情熱は彼のライブを観たときから感じていて、ぜひ一緒にとお願いしました。一緒にやっていて、ふたりとも真面目だな〜って(笑)。でもカッコいいものを作りたいという気持ちは同じで、音楽を続けるためにがんばっている……というところを歌詞やミュージックビデオ(MV)でもカッコよく出せたらいいなと思っていました。その2人で作っていく感じが、寄り添いながらも自分の道を見ているっていうイメージで、向かい合って録ったんですけど、それぞれの意志とか気持ちが真っすぐと走っていくような感じでしたね。緊張感もありましたし、ライブ感もすごくあって楽しかったです。こういう人が同年代なんだっていうところも感動でした。3回くらい録って終わっちゃうのが寂しくて、「もう1回記念に」とか言って録りました(笑)。またその記念テイクがよかったりするんですよね。

――Charaさんとの「Kiss!Kiss!Kiss!」、かわいくてカッコいいですね。
福原これはCharaさんじゃないと成立しないというか、どっちかというと私がCharaさんの世界に入り込んだ感じですね。歌詞は私が書いたんですけど、Charaさんが「ここはちょっと恥ずかしいんだよね〜」とか言って、ちょこっと書き直したりしてました。曲もCharaさんの自宅のスタジオで録ったんですけど、なんかおもしろかったですよ。お互いに何も持って行かずに、今日のミラクルを信じて!みたいな感じで作っていきました。

――カッコいい〜。
福原そしたら本当に4時間くらい何も起りませんでした(笑)。

――(笑)音質も全然違いますもんね。
福原デモのときからCharaさんがドラムを叩いたりギターを弾いたり、私はピアノを弾いたり。子どもたちが楽器を与えられて遊んでるっていう雰囲気だったんですよね。「このユルさを残したいよね」って言いながら。

――女子ならではですね〜。
福原そうですね。抜け感っていうのかな?掴みどころのないフワッとした感じでした。

毎日勉強に、お芝居もやってよかった

――で、AIちゃんとは「02」に続いて2曲めですね。
福原私がLAに留学していた時期に、ちょうどAIちゃんもLAと東京を行ったり来たりしていて。たまたま向こうで2人でカラオケに行っていろんな女性アーティストの曲をデュエットしてたんですけど、盛り上がって「次は絶対にバラードやろうよ」って約束をしたんですよ。それが実になりました。ミックスが上がってきたときに電話がかかってきて、2人で“ヤバいよ!”って興奮してました(笑)。でも、そんな気持ちが伝わる曲になっていますね。

――コラボ曲以外でもいろんな挑戦をしていますね。なかでも個人的には「Cinnamon Dream」がいいなぁと。どこか懐かしいような。
福原聴いてくださった方で、この曲が好きと言ってくださる方が圧倒的に多くて、私自身もビックリしているんですよ。

――テンポ感といい、シンプルに心地よく流れゆく感じがいい。
福原Aメロとサビっていう構成もシンプルですし、メロディーもけっこうかわいいので歌詞も女の子のどうしようもない感じを歌ってみようかなと。ライヴで盛り上がると思います。

――「You」は、隣で歌ってくれているような応援ソングですね。
福原この曲は、私が上京した頃ホームシックになったときに毎日親友に泣いて電話をしていた友だちがいて、彼女が社会人になったときに今度は私が支えてあげられるような言葉を言いたいなと思って作った曲なんですよ。今の季節もちょうど新しい生活をスタートさせた人たちが多いと思うし、ピッタリの曲かなと。

――たくさんのエピソードが詰まってますね。
福原本当に1年間かけて作ったので、懐かしくもあり、やっと世の中に出ていくんだなと感慨深くもあり。13曲どれも思い入れのある曲なので、今はまずこのアルバムを、みなさんにちゃんと届けたいなと思っています。

――ところで、初出演となったドラマ『カエルの王女様』(フジテレビ系)は、美穂さんにとって新しい刺激になりましたか?
福原最初は“私なんかが出てもいいのかな?”と不安に思っていたんですけれど、毎日すごく勉強になっているなと思うし、やってよかったなと思います。天海祐希さんをはじめ、出演者のみなさんに助けられながらやらせていただきました。今日も(出演者の)濱田マリさんとお話をしていたときに“今後も(お芝居を)やってほしい”って言われて、“いやぁ…”みたいな感じで話してたんですけどね(笑)。

――今後も演技に挑戦します?
福原いやぁ、どうでしょう?……ないと思います(笑)。

――(笑)では最後に恒例の?最近のハマりモノを教えてください。
福原Charaさんに教えてもらった“YUZUSCO”(ユズスコ)っていう、タバスコのゆずこしょうバージョンみたいな辛味調味料があるんですよ。お味噌汁とか和食にかけて食べるのにハマっていて、何にでも合いますよ。
(文:三沢千晶)

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