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私立恵比寿中学『エビ中史上最大級ワンマン!2012年の成長ぶりをレポート』

 今年7月に日本青年館で初のホールコンサートを成功させた私立恵比寿中学が、2012年12月15日にキャリア史上最大規模となる、中野サンプラザでのワンマンライブ『年忘れ大学芸会「エビ中のジャングル大冒険」』を開催。全国の映画館でパブリックビューイングも実施されたコンサートの最後には、来年3月によみうりランドでのライブ公演も発表された。

目標だった中野サンプラザ単独ライブ

  • ついに憧れの地で単独ライブ!

    ついに憧れの地で単独ライブ!

  • メンバー9人で渾身のステージ

    メンバー9人で渾身のステージ

 2013年1月16日にリリースされる3枚目のシングル「梅」の衣装を着た9人がタオルを持って登場し、ハイテンションでタオルを回すアッパーソング「揚げろ!エビフライ」を歌うと、会場はいきなりクライマックスのような盛り上がりを見せた。「エビ中一週間」に続いて、3人ずつのチームとなって力強い歌声で歌い継ぐ「スターダストライト」まで一気に歌いあげたところで、星名美怜が「朝のチャイムがなりました」とお馴染みのあいさつ。この日、初めてのMCコーナーに突入し、「中野サンプラザでのライブが目標のひとつだった」と声を揃えて語った。

 彼女たちが中野サンプラザのステージに立つのは、昨年4月にももいろクローバー(現ももいろクローバーZ)のコンサートにゲスト出演して以来2度目。真山りかが「エビ中がファミリーのみなさんの力だけで立ってるんですよ」と喜びと感謝の気持ちを口にすれば、安本彩花は「歴史に、伝説に残る1日にしたい」と意気込み、廣田あいかは「青年館よりもどれだけ成長したかを厳しい目で観て頂きたい」と自信にあふれた口調で語った。

 自己紹介を終え、次の曲に入ろうとした瞬間、突然、柏木ひなたが「ちょっと待ったー!気になることがあるの」と話しだし、メンバーたちをステージ奥にある“穴”へと誘っていく。不安げに穴をのぞくメンバーをよそに、鈴木裕乃が手をあげ「鈴木、いきまーす!」と穴に飛び込むと、メンバーはそれに続いていく。最後にとり残された真山が「これはやばいよ……」と呟きながら飛び込むと、場内は暗転。スクリーンには、タイムマシン風の機械に乗った9人の姿が映し出され、時空を超えた空間へと進んでいく。

 再び照明がつくと、オープニングまではシンプルな白の階段だけが設けられていたステージが、いつの間にかジャングルの奥地へ様変わり。ピンクの探検隊風の衣装に着替えた9人がジャングルを彷徨っていると、“キュータン”という名の鳥が現れ、「ここはアイドル原始時代。君たちのような子は食われてしまうぞ」と警告した。すると、安本が「私たちはそんじょそこらのアイドルではありません」と言葉を返し、瑞季は「キレのないダンスと不安定な歌唱っていう大人たちの評判はいつでも訂正させてみせますよ」と続け、真山の「私たちの実力を見せてやりますか」という言葉を合図に「仮契約のシンデレラ」がスタート。

ずっと“頑張ってる途中”でいたい

 セリフもあれば、フォークダンスも挿入され、リズムもさまざまな展開を見せるうえに、センターポジションも目まぐるしく変化するメジャーデビュー曲に続き、松野莉奈のラップが飛び出す新曲「梅」、観客全員がキョンシーになった「オーマイゴースト?〜わたしが悪霊になっても〜」を見事に歌い切ったところで原住民が乱入。彼らに追い出されたメンバーはちりぢりとなり、洞窟に迷いこんでしまう。離ればなれになったメンバーがそれぞれユニット曲やソロ曲を歌い終えたところで、原住民に囲まれてしまった9人が、この日初披露となる新曲のエレクトロナンバー「パクチー」と、きらめくポップチューン「ほぼブラジル」を歌うと、原住民たちも彼女たちの曲に惹かれて踊り始めた。

 危機を逃れたかに見えた彼女たちの前に、今度はステージ上空から“無関心地蔵”という名の巨大な石像が降りてくる。「お前らは騒ぎ過ぎじゃ!」と強烈な破壊音をお見舞いされたが、鈴木が「今ので目が覚めた。ここから本気だよ」という言葉に次いで、星名が「こんなので大人しくしてたら“king of 学芸会”の名が廃る」と語り、4曲続けてパフォーマンスすると、「フレ!フレ!サイリウム」の途中で地蔵の目が光り出した。すっかり感動してしまった地蔵の「気に入ったぞ。改めて聞く、お前らの名前は?」という問いに、全員で「私たち、私立恵比寿中学です!」と答えた彼女たちは、最後に新曲「頑張ってる途中」を心を込めて歌い上げ、ステージの幕は降りた。

 アンコールでは廣田、安本の雄叫びが轟くヘビメタナンバー「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」と現在のエビ中らしさの原点がつまった「えびぞりダイアモンド!!」に続き、心に響くバラードナンバー「約束」を熱唱。瑞季が「私たちはまだまだ“頑張ってる途中”です。これからもずっと、エビ中ファミリーと一緒に、ずっと“頑張ってる途中”でいたい」とあいさつした。

 さらにダブルアンコールでは、アップテンポなのに涙を誘う「イッショウトモダチ」を歌い、それぞれが最後のあいさつに。ステージ上ではずっとこらえていた涙を流してしまったメンバー同士が抱擁し合うなか、真山が「次の学芸会は、もっともっと成長した私たちで、もっともっと大きいステージで会えるといいですね」と語るや否や場内は暗転し、3月によみうりランド オープンシアターEASTで次の学芸会が開催されることが発表された。真山は膝から崩れ落ちて立てなくなり、松野と柏木は号泣しながら喜びを分かち合った。赤坂ブリッツ、日本青年館、中野サンプラザ、そして、よみうりランドへ。この1年間で、着々とキャパシティを広げてきた彼女たちの目の前に広がる可能性は、彼女たちが想像しているよりも、きっと大きいだろう。
(文:永堀アツオ)

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