• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
トーマ

トーマ

とーま

廃景に鉄塔、「千鶴」は田園にて待つ。の歌詞

廃景に鉄塔、「千鶴」は田園にて待つ。

発売日 2013年04月03日
作詞 トーマ
作曲 トーマ

どこかくすんだ九月の日
枯れだす大気は季節を掻き毟った
母胎の森はいつもより騒ぎ立てていた

教室の水槽が消え
幾千の魚が海岸に打ち上がった
不吉にも僕は自転車でカラスを轢いた

山小屋の羊たちの鳴き声は何処へ行ったろうか
ずっと長い未来から逃げ出すみたいに
「ウージの眼」と呼ばれる巨大な送電塔は
赤く赤く染め上がって見下ろしていた

閑静な廃景に鉄塔、田園に浸かって
簡単なカメラで僕を写した
唐突に視界に入った黒い制服の彼女は口を開いた
「あなたは私の産まれ変わりなの」
そう言ってすぐに背を向けて去った
焼き付いて離れない表情から
もう逃げられない

夕暮れがアスファルトを焼く
単調に焚きだす祭囃子を抜け
綺麗な字が書かれた紙切れをまた見た

線路に導かれて
聞かない駅、二番ホーム
そこには予告通り彼女はいた
手には枯れた花束を持っていた

静寂な夜を歩いた 会話もなかった
塞がれた石のトンネルがあった
板張りの隙間から
奥の方に鳥居が僅かに見えた
「あなたの産まれる前の日のこと、
16年前の今日を教えてあげる」
花を供えた目は泣いていた
これはまだ始まりだった

守られない命も
隠したことも
ほんの些細な言葉も
誰かが背負っていた

情報提供元うたまっぷ.com

トーマの新着歌詞

タイトル 歌い出し
  • クジラ病棟の或る前夜
  • 「ねえ、最後に話をしよう」
  • 未来少年大戦争
  • 彩るセピア 手を伸ばした
  • ヤンキーボーイ・ヤンキーガール
  • きっと未来は報われない
  • オレンジ
  • 君のいる世界で笑ったこと、
  • アザレアの亡霊
  • そう気高く濁した廃都市みたいな

歌詞をもっと見る

この芸能人のトップへ

あなたにおすすめの記事