ねえかなちゃん ねえかなちゃん わたしかなちゃんが好きよ
お膝の上がなんとも 居心地良いの
ねえかなちゃん かなちゃんわたしのことを娘だって言ったね
ほおずりがくすぐったくて 幸せだった
ねえかなちゃん 迷惑そうだけど 仕事中もお膝にのせてね
たまにあいた左手でなでてくれればいいわ
ねえかなちゃんの本当の赤ちゃんが生まれてこの家に来たね
おっぱい おむつ 夜中も抱っこで かなちゃん忙しそうね
ねえかなちゃん ねえかなちゃん ねえかなちゃん ねえかなちゃん
ねえかなちゃん ねえかなちゃん ねえ ねえ かなちゃん

あ、かなちゃんのお膝があいてる わたし今そこに行くわ
かけつける間に 赤ちゃんが泣いて かなちゃん立ち上がった
ねえかなちゃん わたしあんまり 頭が良くないからね
こんな気持ちを なんていうのか 分からないわ
こんな気持ちを なんて呼ぶのか 知らないわ
胸が ぎゅっと ぎゅっと ぎゅっと 苦しいのよね
ねえかなちゃんの赤ちゃんはよく泣いて すくすく大きくなっていくね
しっぽをつかんで口に入れるのは いただけないわ
そっと逃げて 窓際で ひなたぼっこ
ねえかなちゃんの赤ちゃんがかわいいお姉さんになったら
わたしを優しく抱いてくれるかしら 膝にのせてのど元をなでてくれるかしら
その時までわたし長生きしなくっちゃね