アイドルグループ・HKT48が16日、千葉・幕張メッセ イベントホールで『HKT48 11th anniversary LIVE 2022 〜未来へのメッセージ〜』を昼夜2公演開催した。全メンバー54人が出演した夜公演では、矢吹奈子（21）が来春にグループから卒業することを発表。約9年ぶりとなる新チーム体制「クラス替え」の発表も行われた。

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　8年半ぶりとなった同所でのライブのオープニングは、HKT48初のオリジナル曲「初恋バタフライ」からスタート。地元凱旋となった松岡はなは「千葉県の皆さん、ただいまー！」とあいさつ。12月5日に卒業を控えた坂口理子は、同じく年内に卒業するメンバーにも触れ、「ちょっと大量にみんないなくなってしまうんですけど…皆さんどうかネガティブにとらえず、それぞれの道をしっかり決めての卒業なので、みんなで明るく最後まで楽しくやっていけたらいいなと思います！」と話し、ファンは大きな拍手で応えた。

　ユニット曲コーナーでは、矢吹奈子と田中美久の“なこみく”コンビが、5月にお披露目された6期生の小学生メンバー4人と「生意気リップス」で共演。ダンスユニット・Lit charmは「How about you?」をパフォーマンスし、6期生の梁瀬鈴雅（やなせ・れいあ）は「恋の指先」でピアノ演奏の猛特訓の成果を披露するなどした。

　夜公演のアンコールでは、チームKIVキャプテンの本村碧唯が、約9年ぶりとなる新チーム体制「クラス替え」をサプライズ発表した。チームHキャプテンの続投が決まった豊永阿紀は「長い長いHKTの歴史の中の１ページだと思ったら、すごくこのメンバーのチームHが楽しみだなぁと思うとともに、みんなでチームHをまたちゃんと少しずつ作っていけるように頑張りたいなと思います」と意気込み。

　新たにチームKIVキャプテンを任命された松岡はなは困惑しつつ「いや、なんか私にできるかなぁって…でも任せてもらえたので、みんなを引っ張っていけるように頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします！」と宣言した。そして、6期研究生から1人昇格が決まり、チームH配属が決まった最上奈那華は「すごくびっくりしてるんですけど、皆さんの期待を裏切らないように精一杯頑張るので応援よろしくお願いします」と涙を浮かべながらあいさつした。新チームは来年2月から始動予定としている（新チーム体制は下段参照）。

　本村が「HKTらしく、ファンの皆さんと一緒に、これからもどんどん盛り上げていきましょう！」と呼びかけると、矢吹奈子が「少しだけお時間いただいてもいいですか？」と切り出し、来春の卒業を発表した。

　メンバーも驚くなか、矢吹は涙で声を詰まらせながら、「小学6年生でHKTに入って、ずっと先輩方の背中を見ながら追いかけていたんですけど、時間が過ぎていって、どんどんメンバーも卒業していって、自分が先輩の立場になっていって、周りを見た時に、本当に頼れる後輩がたくさんいたり、まだこれからも成長するだろうし、これからのHKTを任せられるなって、大丈夫だなって思えるようになりました」と経緯を説明。

　卒業後については「新たな夢を見つけることができました。それは、人に届くような女優になることです。去年、ドラマに出演させていただいて、作品だったり、役と向き合うことの楽しさを知れたり、お芝居することが好きだなって気付きました。本当に長い道のりにはなるかもしれないけど、女優として名を残せるような、そんな人になれるくらい努力していきたいと思います」と決意を語った。

　HKT48卒業前のラストシングルとして、次作16thシングルに参加。来春には卒業コンサートが開催される予定となっている。会場では、矢吹がHKT48入りを目指すきっかけとなった指原莉乃が見届け、終演後には矢吹の写真2枚を添えて「愛してるよー！ずっとずっと！」と投稿した。

■HKT48新チーム体制（2023年2月始動予定）
▼新チームＨ
豊永阿紀（キャプテン）、荒巻美咲、石橋颯、市村愛里、伊藤優絵瑠、運上弘菜、小田彩加、川平聖、栗原紗英、堺萌香、坂本りの、渕上舞、最上奈那華（昇格）、矢吹奈子、山内祐奈、渡部愛加里

▼新チームKIV
松岡はな（新キャプテン）、秋吉優花、今村麻莉愛、栗山梨奈、後藤陽菜乃、坂本愛玲菜、武田智加、竹本くるみ、田中伊桜莉、田中美久、地頭江音々、長野雅、馬場彩華、村上和叶、本村碧唯、山下エミリー

※現行のチーム公演の千秋楽、新チームによる初日公演など詳細は後日発表