『第147回芥川龍之介賞』を受賞した鹿島田真希氏、『第147回直木三十五賞』を受賞した辻村深月氏が17日、都内でそろって記者会見を行った。3度目の正直となった辻村氏は昨年の選出時にうなぎを食べながら連絡を待っていたといい、「うなぎを食べたから去年は駄目だったってことにしたくなかったので、今年もうなぎを食べていました」と明かし、念願のリベンジを喜んだ。 4度目にしてようやく芥川賞を受賞した鹿島田氏は「何度も書き直してほかの作品より時間も労力もかかっているので、これでとれなきゃ嫌だなと思っていました」と『冥土めぐり』での受賞に感慨ひとしお。これまでにも3度同賞を逃していたこともあり「本当にそんな賞があるのだろうかと思っていたのでびっくり」と半信半疑の様子で語った。同賞授賞で純文学系の新人賞獲得が3つ目となったが、本人は「デビューしてから10年以上経っているので、苦節14年って感じです」と茶目っ気たっぷりに喜びを語った。
2012/07/18