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【上半期映像ソフト市場】ブルーレイ市場が上半期最高の299.5億円

 オリコンは21日、2011年上半期の映像ソフト(DVD、Blu-ray Disc)の売り上げをまとめた市場レポートを発表した。ユーザーが画質を重視する「アニメ」ジャンルを中心としてBDへの移行が徐々に進み、Blu-ray Disc(BD)市場が過去最高の299.5億円(前年同期比131.6%)を記録。シェアを22.2%(前年同期比6.4%増)に伸ばした。一方、DVD市場の縮小が加速し、映像ソフト全体の総売上額は1346.4億円(前年同期比93.7%)と前年割れを記録した。

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 メディア別に見ると、DVDの上半期市場規模は1046.9億円(前年同期比86.5%)と2桁減。人気グループ・のライブDVD2作品が合計約84億円を売り上げたのを筆頭に、有力アーティストの作品が相次いで発売された「音楽」は349.5億円(同110.3%)を売り上げ、2003年の調査開始(半期市場規模の開示は2004年上半期から開始)以来最高の半期売上額を記録。米国の人気シリーズや韓国ドラマが好調だった「海外ドラマ」も84.3億円(同104.3%)と前年実績を上回ったが、他の主要ジャンル全てが前年割れしたのが影響した。

 とりわけ、前年同期に大きな話題を呼んだ映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』、アニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破〜』ほどのヒット作が誕生しなかった「洋画」が136.5億円(同65.2%)、「アニメ」が196.6億円(同75.6%)と両ジャンルの2桁減が大きく響いた。

 一方、BDの上半期市場規模は、調査開始以来最高の299.5億円(前年同期比131.6%)に。シェア1位の57.2%を占める「アニメ」は171.3億円(同122.8%)、3位の「邦楽」も27.2億円(同393.7%)と大幅増を記録。2010年下半期実績の325.2億円には及ばなかったものの、上半期実績としては最高値となった。

 シェア2位の「洋画」(65.4億円)は、売上枚数ベースで2桁増(同127.7%)を記録したが、金額ベースではBD市場で唯一、前年同期比(97.9%)を下回った。これは、メーカー各社がBD作品の普及を優先させ、価格を抑えていることに起因。10年上半期の「洋画」BDの平均単価4907円に対し、今期は3761円と低価格化がより一層進んだ。

 メーカー別の売上額では音楽ソフト同様、ソ\ニー・ミュージックエンタテインメントが133.0億円(前年同期比112.9%)でトップ(シェア9.9%)。同社の売上額の6割以上を傘下のアニプレックスによるアニメ作品が占めた。2位は、上半期映像ソフト作品別1・2位を独占した嵐が寄与したジェイ・ストームが110.3億円(前年同期比191.3%)を売り上げ、前年同期10位から急上昇した。

 今月24日の地上波デジタルテレビ放送への完全移行に伴い、ハードの買い替えによるソフトの需要の増加が見込まれるBDが下半期にどこまで市場を拡大できるか、注目される。

※調査対象期間:2010年12月27日〜2011年6月26日


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