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アミューズ他3社、「劇場生中継」合弁会社設立

 サザンオールスターズ福山雅治らが所属する大手芸能事務所・アミューズは12日、ファミリーマート、博報堂キャスティング&エンタテインメント、WOWOWの3社と共に、音楽及び映像を映画館に配信する合弁会社、株式会社ライブ・ビューイング・ジャパンを6月1日に設立することで合意に達したと発表した。資本金は3億9200万円。代表取締役社長には、アミューズの最高顧問・大里洋吉氏が就任する。

 日本の映画業界は2001年以降、興行収入・入場者数がほぼ横ばいで推移(日本映画製作者連盟発表)する一方、シネコンの増加に伴って、総スクリーン数が増加。映画館のデジタル化促進により、近年、映画作品以外のスポーツやコンサート中継などを衛星や光回線を介して上映するODS(Online Digital Source)が注目されていることから、合弁会社を設立し、事業展開に踏み切る。

 アーティストマネージメントやコンサート・舞台制作のノウハウを持つアミューズ(資本構成47.5%)、世界約1万8000店の販売網とチケット販売ノウハウを持つファミリーマート(同42.5%)、国内外のコンテンツホルダーと幅広いネットワークを持つ博報堂キャスティング&エンタテインメント(同5.0%)、エンターテインメント放送局として高い中継・制作技術を持つWOWOW(同5.0%)がそれぞれの強みを活かし、ODS市場拡大を目指す。

 アミューズは同社設立を前に、ODS事業のトライアルとして、昨年12月8日に横浜アリーナで行われた宇多田ヒカルのコンサート、同30日にZepp Tokyoで開催した同社若手俳優のファン感謝イベント、同31日にパシフィコ横浜で開催された福山雅治の年越しライブの3本のライブビューイング(会場から映画館等への中継)を実施。「本格的な事業化に向け、手ごたえをつかんだ」としている。

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