ORICON NEWS

【編集長の目っ!】“歌うたい”が“自分の歌を演じる” 中川翔子・松下優也主演作上映へ

■音楽と芝居の融合――『DOR@MO』がウケるワケ

 このコーナーでも何度か取り上げた、人気アーティストの楽曲をドラマ化し、モバイルやPCに配信するほか、劇場上映なども行うケータイ音楽ドラマ『DOR@MO』。これまでに加藤ミリヤ、JUJU、清水翔太、ゴスペラーズ、スキマスイッチなどのアーティストの楽曲をベースにした9作品を配信、DVD化、スクリーン上映をし、さらに海外の映画祭などでも好評価を得るなど、その注目度が増してきた。

中川翔子場面写真 

中川翔子場面写真 

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 そして、『DOR@MO』として10作目となる『恋の正しい方法は本にも設計図にも載ってない』では、中川翔子が主演し、初のアーティスト主演モノになる。8月8日に配信がスタートしたその作品は、初日からアクセスが殺到。それを受け、10月2日から全国の映画館で劇場上映されることが決定した。『DOR@MO』初のアーティスト主演と同時に、中川にとってもドラマ初主演になる。マルチな才能を発揮し、多方面で活躍中の中川がドラマに初チャレンジ、更に主題歌「千の言葉と二人の秘密」は、8/30付ウィークリーランキングの8位に初登場している。

 どちらかというと明るいイメージの中川だが、ドラマでは、その“陰”の部分も意識的に色濃く出したような演技が逆に新鮮で、好感が持てる。女性が持つ繊細で複雑な心模様を、見事に見せてくれている。

 今、男性ソロシンガーシーンで、最も注目を集めてるといっても過言ではない松下優也も、劇場公開に先駆け8月11日から『DOR@MO』で、先行配信がスタートした映画『ヒカリ、その先へ』で、映画初主演が決定した。この映画の主題歌であり、映画の基になっている「4 Seasons」は、8月25日に両A面シングル「Bird/4 Seasons」としてリリースされる。相手役は、NHK連続テレビ小説『ウェルかめ』の主役を務めた倉科カナで、ミュージカル『黒執事』で2年連続主演を務めるなど、歌と演技の実力を、メキメキとつけてきた松下とどう絡み、どんな化学反応を起こしてくれるか楽しみだ。

 この『DOR@MO』、普通の映画やドラマと違い、あくまで音楽ありきで作られている。脚本はあるものの、やはりその題材になっている音楽が、全体の大きなウェートを占め、音楽と芝居の融合的なスタンスが、特に若いファンには受けている。そして、さらに歌っている本人が主演、演技をすることで、その歌と映像の世界観に、より深みが出てくる。

 歌が本職のアーティストは、確かに役者に比べれば演技力という部分では負けてしまうだろう。でも、自分が歌っている歌に込めた魂=“想い”を、観ている人たちに余すことなく伝えることができるのは、やっぱり歌っている本人じゃないかと思う。

 ケータイという小さな枠から、映画という大きな枠に舞台を移しても、評価が高い『DOR@MO』のクリエイティブと、“歌うたい”が自分の歌を演じるというそのスタンスに、これからも注目したい。


■『DOR@MO』オフィシャルサイト
 (上記紹介作品無料配信中!!劇場公開情報も掲載)


⇒ 『編集長の目っ!!』過去記事一覧ページ 

関連写真

  • 中川翔子場面写真 
  • 松下優也 
  • 中川翔子 
  • 中川翔子シングル「フライングヒューマノイド」【初回生産限定盤】 
  • 中川翔子シングル「フライングヒューマノイド」【通常盤】 
  • 松下優也シングル「Bird/4 Seasons」【初回生産限定盤】 
  • 松下優也シングル「Bird/4 Seasons」【通常盤】 

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索