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【編集長の目っ!】深みを増した“青い”世界は、3人の成長の証し

■大きな歩幅で成長する3人の証し――「OVER DRIVE」

 2008年、シングル「ヒトヒラノハナビラ」でデビューした3ピースガールズバンド・ステレオポニーから、早くも7枚目となるシングル「OVER DRIVE」(読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『プロゴルファー花』主題歌)が届いた。
 デビュー以来、コンスタントに作品をリリースし、精力的にライブを演り、足腰を鍛え、着実に大きくなっている3人が描き出す世界観は、常に“青さ”。平成生まれの彼女達は、まさに少女から大人への階段を登っている時にデビュー。以来、時にはその階段を登りながら見える風景を、また時には踊り場で立ち止まり、“過去”を振り返り、“現在”に対して不満をぶつけ、そして未来へ想いを馳せ、そんな心の内を歌にしてきたように思える。

ステレオポニー 

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 “青春”という、様々な感情が交錯する時期、それに対して敏感であるが故に、ナイフのように尖ることしかできなかったり、切ない想いに涙を流したり、でもさわやかで清々しい風が吹いていたり、誰かの温かさが嬉しかったり……彼女達の作品はそんな、色で例えると、青くて眩しい時間を描き、奏でている。

 5/12発売のニューシングル「OVER DRIVE」は、そんな彼女達がデビュー以来、コンスタントに作品をファンに贈り続けていること、そしてライブで培ったきたものが、血となり肉となり、そして力となって全て詰まっている気がする。

 爽やかさだけではなく、疾走感はさらに心地良さを増し、“耳心地”のいいメロディがそれと相まって、奥行きを感じさせてくれる仕上がりだ。そしてバンドとしての成長を感じさせてくれるアレンジ。特にドラムがぐいぐいバンドを引っ張っていく、イケてるロックバンドのライブの、あのライブ感がすごく出ている。

 そして「足りないものはみつければいいのさ」「ボクたちの涙も ボクたちの痛みも 未来をささえる チカラになる」……こんなポジティブな数々の言葉達が、ドライブがかかった演奏とメロディに乗って、聴く人の耳と胸に響き渡る。

 カップリングの「ユメ」「虹橋」も迷いや焦燥感、日々感じていることを素直に“吐露”している。決して特別なことではなく、誰もが日常で感じることであって、1人だけじゃないんだと、そっと肩を抱いて、そしてやさしく背中を押してくれているようだ。その“一歩”を踏み出すために。

 「OVER DRIVE」は、次のアルバムとそしてライブが非常に楽しみになる、大きくなった3人の勢いを感じさせてくれるシングルだ。

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  • ステレオポニー 
  • 「OVER DRIVE」(初回限定盤) 
  • 「OVER DRIVE」(通常盤) 

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