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【編集長の目っ!】大注目の新人シンガー・ソングライターmiwaって??

■清々しさと哀しみをたたえた世界観は要注目!!

 またひとり、楽しみな女性シンガー・ソングライターがデビューする。フジテレビ系火曜9時ドラマ『泣かないと決めた日』の主題歌、「don’t cry anymore」で3月3日に華々しくデビューするmiwa――1990年、葉山生まれの今年ハタチ、太陽のような明るさと、清々しさをもった女のコだ。

シンガー・ソングライターmiwa 

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 昨年11月の終わり、ひと足先に彼女のライブを観た。149cmという小柄で華奢な体にアコギを抱えて歌う彼女の歌は、まだまだ荒削りではあるが、“確か”なものを感じさせてくれた。もちろん才能や素質があったからこそ、メジャーデビューというチャンスをつかんだとは思うが、それだけではない“何か”を、わずか数十分のライブだったけど、感じさせてくれた。等身大の飾らない言葉で、胸の内にある哀しみやせつなさを、メロディーに乗せて届けてくれる。

 終演後、彼女と話す機会があったが、とても人懐っこくて、笑顔がすばらしい、普通の女のコだった。育ちの良さを感じさせる清潔感と、キラキラ輝く瞳。一度会うと誰もが引きつけられるそのキャラクターは、最高の武器になる。

 彼女は独学でギターを始め、学校では禁止されていたアルバイトで貯めたお金でギターを買い、どうしても人前で歌いたかったから、下北沢のライブハウスを自分でブッキングしたという。そんな、自分の想いを貫き通す意志の強さを、瞳の奥に感じた。

 確かにセンスもキャラクターも兼ね備えた、逸材だと思う。でも、女性のシンガー・ソングライターは、どれだけ哀しい歌、いやな言い方をすると不幸な曲を書けるか、が勝負だと思う。同性から圧倒的な支持を得られなければ、息の長いアーティストにはなれない。聴き手が恋愛で哀しんでいるとき、苦しんでいるときに、いかにその人の心の中に入っていけるか、その人がその時の自分の気持ちを投影できる曲を書けるか、ここで評価が分かれてくると思う。

 幸せな曲を、幸せそうに歌っているのを聴いて、「いいな」と思う人もいるかもしれない。でもやっぱり人は自分が淋しい時に、寄り添ってくれる、なぐさめてくれる曲を求めているのではないだろうか。

 もちろんmiwaもこれまで色々な想いを経験して、ハタチになったのだと思う。その経験を基に、また現在進行形の想いを曲にしてくれればいい。でも願わくば、こんなこと言うとマネージメントサイドに怒られそうだけど、色々な恋愛を経験して、そしてたくさん失恋して、その“痛み”を是非、コトバとメロディーにして欲しい。miwaのそんな歌を聴きたいと思う。やっぱり骨身を削って作りだす曲は、伝わり方が違うと思う。

 才能溢れる彼女のデビューだからこそ、あえてそんなリクエストをしたい。miwaなら究極のラブソングを作れるはずだ。




 miwa

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  • シンガー・ソングライターmiwa 
  • 3月3日発売のデビュー曲「don’t cry anymore」 
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