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【編集長の目っ!】ドリ、FUZZY CONTROLと初フィーチャリング

■“ドリカム史上初尽くし”の20周年第1弾シングル

 デビュー20周年を迎えたDREAMS COME TRUEの決意表明―――そんな意味合いを感じるタイトル、疾走感溢れる曲調―――「さぁ、ここから先が勝負、これから大切な時が流れていくんだ」、そう外へ向けて声高らかに宣言していると同時に、自分達への叱咤激励しているようにも聴こえる。

DREAMS COME TRUEとFUZZY CONTROL 

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 ドリカムの20年は、そこに安定を求めるのではなく、常に新しいことにチャレンジ、常に前向きな姿勢、そんな印象がある。20年間音楽シーンのトップを走り続け、その牽引役として、圧倒的な実績を残してきた。そしてさらに前へ進むべきキーワードがまさに“その先へ”ではないだろうか。

 20年間チャレンジを続けるドリカムの、次のチャレンジは、“ドリカム史上初尽くし”だ。初めてのフィーチャリング・アーティストを迎える、初めてのツインボーカル、初めてのツインベース、全く新しい発想で挑んできた。

 FUZZY CONTROL。ドリカムの20周年記念ツアーのバックミュージシャンとして、吉田と中村を支えた、凄腕の3人だ。9/9にリリースされたシングル「その先へ」は、JUON(Vo&G)、SATOKO(Dr&Cho)、JOE(B&Cho)が叩き出すサウンドが、ドリカムというフィールドにハマッて、絶妙の質感を作りだし、非常に肌触りのイイ音になっている。吉田とJUONの見事なハーモニー、中村とJOEのツインベース、そしてSATOKOのド迫力のドラム。ものすごく新鮮で、エネルギッシュだ。

 またこの作品は人気ドラマ『救命病棟24時』(CX系)の主題歌として書き下されたもので、「朝がまた来る」、「いつのまに」、「何度でも」に続く、“ドリカム×救命病棟24時”シリーズの、第4弾コラボになる。骨太で、人間味溢れるドラマに、この“前向きなリズムと、前向きなメロディ”は、欠かせない。“希望”を持たせてくれる。

 それはこれまでのシリーズの曲もそうだった。やはり吉田美和の声とコトバが、全てのことから救ってくれる―――力強さと、やさしさと、温かさで包み込んで抱きしめてくれる、そんな感覚になるからではないだろうか。今回の「その先へ」は、これまで以上に“真っ直ぐな疾走感”を感じさせてくれる。それはドリカムが、吉田美和が、未来へ手を引っ張って一緒に走ってくれている―――そんな感じがする。

 何かにぶち当たったとき、「仕方ない」「ま、いいか」「あきらめよう」「これ以上無理かも」と、とかくそのまままそこに留まって、それ以上もそれ以下もない状況を良しとしてしまいがちだ。でも、いつも「その先には何かあるんだ」「何があるかわからないけど、楽しみだ」、そんな前向きな気持ちを持つことができたら、心が躍動感を持ち、考え方も、その表情さえもガラッと変わりそうな気がする。一歩でも、いや半歩でも「その先へ」進んでみようよ―――「その先へ」を聴きながらこの原稿を書いている自分に、そう言い聞かせている。そして背中を押されている…。


 DREAMS COME TRUE

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  • シングル「その先へ」DREAMS COME TRUE feat.FUZZY CONTROL(9月9日発売) 

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