ビートたけし審査委員長による『第21回東京スポーツ映画大賞』授賞式が26日都内であり、作品賞『冷たい熱帯魚』と監督賞をダブル受賞した園子温監督が登壇した。たけしから表彰状を受け取った園監督は「これほど緊張したステージはいままでないので、目まいがしてきた」とガチガチ。昨年入籍した女優・神楽坂恵が祝福にかけつけると、今月20日に挙式したことも報告し「たけし審査委員長には感謝しております。こんなに嬉しいことはありません。感無量です」と笑顔をみせた。

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　たけしの独断と偏見で選出される同賞だが、今年は「表彰に値しないものを無理に表彰することはない」という判断から、主演男優賞、主演女優賞、助演女優賞、新人賞、外国作品賞が「該当なし」という結果に。たけしは「震災の影響もあると思うけど、海外の作品でも良いものがあまりなかった。来年に期待しましょう」と期待を込めた。

　一方で、助演男優賞には『冷たい熱帯魚』での怪演が評価された俳優・でんでんが受賞。たけしから「前から作品は観てたけど、（今回が）一番力があったな」と絶賛され、でんでんは「映画の賞で一番欲しかった賞なんです。素敵な賞を頂き、とても嬉しいです」とトロフィーを掲げた。

　映画制作の地盤を支える職人たちを表彰する技術スタッフ賞には納富貴久男氏（特殊効果）、柴咲憲治氏（音響効果）、宗特機氏（特殊撮影機材）、ニ家元辰己氏（殺陣）が選出。特別賞を5万人以上に斬られた“日本一の斬られ役”福本清三が受賞した。

　また併催された『第12回ビートたけしのエンターテインメント賞』には日本芸能賞に漫才コンビ博多華丸・大吉とダイノジ、ピン芸人の友近、話題賞に加藤茶、特別賞を落語家の故・立川談志さん、ファッションデザイナーの山本耀司、ひな壇芸人賞に土田晃之、山崎弘也（アンタッチャブル）、カムバック賞に鈴木宗男、小向美奈子、岡本夏生、激励賞にずんが選出された。