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線量計片手に正門前まで・・・ 鳥越俊太郎、福島第一原発訪問を報告

 ジャーナリスト・鳥越俊太郎が6日、都内で行われた歌手・加藤登紀子主催のチャリティーコンサート発表会見に出席し、2日に福島第一原子力発電所を訪れた際の様子を報告した。「避難区域で何が起こっているのか、どうしても知りたかった」と、イラク戦争での取材経験のあるディレクターとともに、放射性物質漏れにともなう避難区域である20〜30km圏内に潜入した鳥越は、線量計を片手に発電所正門前まで到達。「正門前でも118マイクロシーベルト。CTスキャン一回で6900マイクロシーベルトなので、人体には全然影響がない。意外な感じでしたが、身をもって体験してきました」と語った。

加藤登紀子主催のチャリティーコンサート発表会見に出席した鳥越俊太郎 

加藤登紀子主催のチャリティーコンサート発表会見に出席した鳥越俊太郎 

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 3月末まで放送されていた朝の情報番組『スーパーモーニング』(テレビ朝日)に出演していた鳥越は、日々深刻度を増す原発問題に疑問を持ち今回の行動を決意。実際に避難区域を訪れ、町の現状を目に焼き付けた鳥越は「人影一つない、完全にゴーストタウン。やせ衰えた犬が2匹と太った猫1匹、防護服を着た作業員が行き交うだけで、不気味な光景でした」と険しい表情を浮かべた。また実体験を踏まえて「報道をもう少しきめ細かくやらないと、みんな買い物もできなくなっている。日本の復旧にも時間がかかってしまう」と苦言を呈した。

 例年続けてきた東京・Bunkamuraオーチャードホールでの公演を、東日本大震災被災地へのチャリティーコンサートとして開催する加藤は、被災地に対する思いを涙をこらえながら明かし、「音楽家としてのコミュニケーションをこれからも続けて、世代を超えて繋げていける、再生していく日本にとって明るいコンサートにできれば」と力をこめた。また会見途中には、震災後に「なにもできないでいる自分が辛い」という思いから制作し、18日にUSTREAM番組「関西ウォーカーTV」を通じて配信した楽曲「今どこにいますか」を歌い、エールを送った。

 会見にはほかにかりゆし58の前川真悟、クラシカルユニットのKOBUDO-古武道-が出席した。3月末に被災地を訪問し、瓦礫の撤去や弾き語りライブを行った前川は「向こうの人たちは少しずつ動いている。起こってしまったことや過去は変えられませんが、今どう動くかで過去の意味は変えられる。ここから何か生まれるものがあると信じている」と手振りを交え熱心に力説。さらに、加藤のギターを借りて被災地でも披露した楽曲「手と手」を披露した。

 6月11日に東京・Bunkamuraオーチャードホールで『東日本大震災チャリティーコンサート 加藤登紀子 with friends』と銘打ち開催する公演には、加藤と親交のあるBEGIN、かりゆし58らがゲストとして参加。収益金はNPO法人BHNテレコム支援協議会などを通じて被災地のラジオ局などを支援し、地域のネットワーク復興のために使われる。また加藤は13日より、被災地である大槌町、山田町、大船渡市、陸前高田市などを順次訪問する予定。山田町では岩手県出身の歌手・松本哲也とともに避難所でのコンサートを企画している。

関連写真

  • 加藤登紀子主催のチャリティーコンサート発表会見に出席した鳥越俊太郎 
  • 自身主催のチャリティーコンサート発表会見で震災後に製作した楽曲を披露した加藤登紀子 
  • 加藤登紀子主催のチャリティーコンサート発表会見に出席したKOBUDO-古武道-(左3人)、加藤登紀子(中央)、かりゆし58・前川真悟、鳥越俊太郎(右端) 
  • 自身主催のチャリティーコンサート発表会見に出席した加藤登紀子 
  • 加藤登紀子主催のチャリティーコンサート発表会見に出席したKOBUDO-古武道- 
  • 加藤登紀子主催のチャリティーコンサート発表会見に出席したかりゆし58・前川真悟 
  • チャリティーコンサート発表会見で震災後に製作した楽曲を披露した加藤登紀子とかりゆし58・前川真悟 

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