俳優・三上博史が12日、都内で行われたWOWOWの連続ドラマW『震える牛』(16日スタート、毎週日曜 後10:00)の完成披露試写会に出席し、独自の役づくり論を語った。それは「自分を空っぽにする。空っぽになったつもりになる」という、まさに求道者のような口ぶりだった。 1990年前後のバブル期を席巻したトレンディードラマブームを牽引し、長きにわたって映画・ドラマの第一線で活躍する三上の存在感は、もはや孤高であり、役づくりにおいては不明な点が多い。それをストレートに聞いてみると、三上は「役づくりなんて言うのもおこがましい。作っても作れるものではないといつも思っているので、もっと不遜なのかもしれないですけど…」と前置きし、これまで実践してきた具体的なメソッドを話し始めた。
2013/06/12