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話題の“エアビジュアル系”バンド、ゴールデンボンバーの魅力に迫る

 ボーカル以外が“ほぼ当て振り”というライブパフォーマンスで注目を集めている4人組“エアビジュアル系”バンド・ゴールデンボンバー。今年の初めに発売されたアルバム『ゴールデン・アワー〜下半期ベスト2010〜』は、オリコンアルバム週間ランキング(1月17日付)で3位を記録し、今月17日にTOKYO DOME CITY HALLで行われたツアー追加公演は、同バンドでは過去最高の3000人を動員した。秋には6ヶ所全7公演のZeppツアーも決定するなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの彼らにこのほどORICON STYLEがインタビューを敢行。その魅力と人気の秘密に迫った。

これまでの常識を覆す(?)“エアビジュアル系”バンド・ゴールデンボンバー(写真左から)歌広場淳、鬼龍院翔、喜矢武豊、樽美酒研二 (C)ORICON DD inc. 

これまでの常識を覆す(?)“エアビジュアル系”バンド・ゴールデンボンバー(写真左から)歌広場淳、鬼龍院翔、喜矢武豊、樽美酒研二 (C)ORICON DD inc. 

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 リーダーでボーカルの鬼龍院翔(きりゅういんしょう)、ギターの喜矢武豊(きゃんゆたか)、ベースの歌広場淳(うたひろばじゅん)、ドラムの樽美酒研二(だるびっしゅけんじ)からなる同バンド。代表曲となっている「女々しくて」(2009年発売)の趣向を凝らしたミュージックビデオは『ニコニコ動画』で話題となり、動画再生回数は230万回(5月20日現在)を突破した。その後も有名曲のパロディや過激なネタ映像、演劇などを織り交ぜたエンターテイメント性溢れるライブが口コミで広がり、旋風を巻き起こしている。

 ビジュアル系としては遅めといえる20歳過ぎにバンドを始めた鬼龍院は、その時点で「しっかりとしたメンバーを集めるっていうのは、得策ではない」と考え、技巧重視ではなく“一緒にバカができる”ことに重点を置き、2004年にゴールデンボンバーを結成した。その特異なスタンスゆえに、他のバンドから煙たがれたこともあったようだが「重きを置いているのは音楽表現ではない」とキッパリ。「楽器が弾けなくても、面白いパフォーマンスで観ている人を楽しくさせるってことを考えたら、こうなったんですよね」と、観客を楽しませるための手段として選んだ“エアバンド”スタイルに胸を張る。

 ライブでは、喜矢武がギターソロ中に小道具を使ったパフォーマンスを行ったり、全員で激しいダンスを繰り広げるなど、エアバンドならではといえる規格外のステージを披露しているが、失敗談も少なくないようだ。喜矢武は「ギターソロ中に山盛りのご飯を食べる演出があったんですけど、ご飯をステージ裏に置いといたら、スタッフに踏み潰されていました。食べましたけど」。歌広場は得意の“ヘドバン”のやりすぎでライブ中に流血したことを振り返り、楽曲を“iPodで流す”担当の樽美酒は「演奏中に誤ってiPodの停止ボタンを押してしまい曲が止まっちゃって…。もう、とんでもない大事故ですね」と仰天エピソードを語った。

 観客を楽しませたいという情熱は、ライブのみならず鬼龍院が製作するキャッチーな楽曲と歌詞にもあらわれている。「僕が中学生のときに聴いていたら、きっと好きになっていただろうなっていう、本当に売れそうな曲が好き。技術的にどうこうっていうのは全く興味がないですね」という鬼龍院は、時には過激な描写になってしまう“ピュアすぎる”歌詞について「歌詞でふざけたことは1回もないですね。すべて真剣に書いているんです」と語り、真摯に音楽に向き合っている姿勢をうかがわせた。

 楽曲やライブ、動画配信など全ての活動を通じて「いかに観客に喜んでもらえるか」を、愚直なまでに追い求めるゴールデンボンバーは、6月1日に最新シングル「僕クエスト」を発売する。カップリングには、東日本大震災後に鬼龍院が全国のファンを励ますために急きょ配信した応援ソング「らふぃおら」を収録。ゴールデンボンバーの歌とパフォーマンスが、日本に元気と勇気を与える。

『ゴールデンボンバー全国Zeppツアー』スケジュール
9/23(金・祝)仙台 Zepp Sendai
9/25(日)札幌 Zepp Sapporo
10/7(金)東京 Zepp Tokyo
10/8(土)東京 Zepp Tokyo
10/10(月・祝)名古屋 Zepp Nagoya
11/3(木・祝)福岡 Zepp Fukuoka
11/5(土)大阪 Zepp Osaka

◆『ゴールデンボンバー全国Zeppツアー』チケット発売情報

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