歌手の八代亜紀（60）が来月、東急百貨店渋谷本店（東京・渋谷区）でチャリティー絵画展『未来へのメッセージ』を開催することが17日、わかった。「改めて東北の素晴らしい風景を思い出していただき、心に焼き付けて下されば幸いです」と絵筆をとった八代が、東北各県の名所を“復興のシンボル”として描いた新作4点など全40点を展示。即売した収益の一部を義援金として東日本大震災の被災者へ寄付する。

【写真】その他の写真を見る

　3月11日の震災に心を痛めた八代は、5月1日に宮城県・東松島市、石巻市を訪問して畳2000枚を寄贈、同24日には福島県郡山市も訪問して被災者を元気づけたが、想像を絶する光景を目の当たりにし長期的な支援を決意。仏ル・サロン展で5年連続入選を果たし、現在、永久会員の称号を得るなど画家としての腕前も生かし、本業の歌だけでなく「視覚的に元気づけていこう」と思い立ったという。

　八代は5月の石巻訪問の際、故郷を盛り上げるべく地元の若者が日和山公園で花見を呼びかけていた姿に感銘を受け「私も飛び入り参加し、その時の景色を見て、復興への祈りを込めています」と『日和山（ひよりやま）公園』（写真）を執筆。「この半年で実際に見て触れて感じた思いを、作品を通じて皆さんにお届けできれば」との思いを込め、絵画展のテーマを『未来へのメッセージ』とした。

　絵画展は9月15日（木）〜21日（水）の1週間、同店8階の美術画廊で開催。同19日（祝・月）午後2時からは来場者を対象としたサイン＆ミニトークショーも行う。