元千葉ロッテマリーンズの里崎智也と、ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記がパーソナリティを務める『講談社 presents吉田尚記のコミパラ！with 里崎智也』（毎週日曜日 後8時〜）の特番『ニッポン放送イヤーエンドスペシャル吉田尚記のコミパラ！with 里崎智也〜年の瀬のオススメ漫画〜』（12月29日 後2時〜）公開収録イベントが17日、東京・有楽町のニッポン放送イマジンスタジオで行われた。公開収録の第5弾となる今回は『1・2の三四郎』、『What's Michael？』などで知られる漫画家・小林まこと氏、柔道芸人・あいすけを迎えて、小林氏の漫画家としての軌跡、現在連載中の『JJM 女子柔道部物語』について語り合った。

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　1978年に同一作品内でラグビー、柔道、プロレスと種目を変えて奮闘する主人公を描いた『1・2の三四郎』で『週刊少年マガジン』に初めて連載を持った小林氏。だが、週刊連載の過酷さに「連載を始めて、2、3週目から引退しようと考えていた。引退が楽しみ」と常に“引退”を考えていたと冗談めかしに告白。というのも小林氏はベーシストとしてミュージシャンに憧れたからで、その実現に向け一旦、「4ヵ月だけ休んだ」が、またすぐに復帰。ネコが主人公でアニメ化、ドラマ化もされた『What's Michael？』、本格柔道漫画の名作『柔道部物語』などを世に送り出した。

　その後、『劇画・長谷川伸シリーズ』の執筆を開始し、浪曲などでも知られる『瞼の母』を最後に「その時55歳で昔だったら定年の歳」と引退。ようやく念願の音楽活動に邁進。「『瞼の母』が終わった翌日から作曲を始めた。それから、ライブだけでも150本。CDも3枚作った」とアルバム『KONBAYASHI』シリーズを3作発売するなど精力的に活動。

　だが、音楽仲間とのやりとりをFacebookで行う中、日本女子柔道界で初の五輪金メダリストとなった柔道家・恵本裕子から「『柔道部物語』好きでした。おかげで、アトランタオリンピックで優勝できました」とメッセージが来て、偶然、恵本が近所に住んでいたことから交流が開始。「恵本さんのキャラが抜群だし、裏話を聞いていたら、漫画にしたくなって、1話の構成が浮かんだ」と漫画家の血がうずき始め、『JJM 女子柔道部物語』執筆構想を開始。当初は原作・恵本、脚色・小林氏で作画は別の漫画家に依頼するつもりだったが、やはり小林氏が“現役復帰”して作画も担当。だが、小林氏は「不思議ですね〜。何で仕事してるんだろう？」と話して、会場の漫画ファンたちを爆笑させた。

　そんな中、あいすけは『JJM 女子柔道部物語』について「女子柔道“あるある”が描かれている。私も最初、摺り足ができなかったし、ダイエットが目的で始めたのも同じ！」と共感。女性からの支持も多い今作に小林氏は「売りは本物の選手が原作者なこと。しかも、近所だから技を実演してくれる！」と恵本と“ご近所さん”のメリットを活かしてリアルな柔道シーンを作画していると明かした。

　そんな作品の柔道シーンを「勝手に実写化」する企画も。あいすけから作品内に登場する大外刈りなどの技をかけられた吉田アナは「痛いです。地球がひっくり返った！」と絶叫。里崎は審判役を演じ、「どうにか頑張ってこれ（作品内）に出たい！」と小林氏に依頼して笑いを誘っていた。