人気アイドルグループ・ももいろクローバーZの有安杏果（22）が20日、東京国際フォーラム ホールAでソロ東名阪ツアー『ココロノセンリツ 〜Feel a heartbeat〜 Vol.1』の最終公演を開催。ピアノ、ギター、ドラムを自ら演奏し、伸びやかな歌声でも魅了するなか、10月20日に東京・日本武道館でソロコンサートを行うことを自らサプライズ発表。満員の会場が大歓声に包まれると「みんなが喜んでくれているのがうれしい。自分ができると思っていなかったので感謝しかない」と感激した。

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　名古屋2公演、大阪2公演を経てのツアーファイナル。「ももか」コールが飛び交うなか登場した有安は、緑一色に包まれた会場でスポットライトを浴びながら、「ありがとうのプレゼント」のピアノ弾き語りからスタート。万雷の拍手を浴びて一礼すると、満面の笑みで手拍子を求め「ハムスター」を熱唱、「feel a heartbeat」ではエレキギターをかき鳴らした。

　満員の会場を見渡し「たくさん来てくれて本当にありがとう！」と飛び跳ねた有安は「生で“ショート有安”を見るの初めての人いるんじゃないですか？」と問いかけ、「ツアー前に覚悟を決めて切ったので、初日まではシークレットで部屋に引きこもっていた」と裏話を明かした。

　今回のツアーで初挑戦したピアノ弾き語りについては「年明けに今回のツアーをどうしようかなと考えて、自分だけで『ありがとうのプレゼント』を届けたいと思った」と話し、「今年に入ってからピアノを教えてもらって、今できる精一杯の演奏をお届けしました。緊張したぁ〜！」とニッコリ。「私のライブのために時間をくれたからには、絶対に楽しませますので！」と宣言すると、バンド演奏をバックに新曲「遠吠え」、自らドラムを演奏し「教育」を披露した。

　自身が手がけた新曲「ヒカリの声」「色えんぴつ」を歌唱後には「誰にも必要とされていないんじゃないかとか、どうしてもネガティブな自分がいて、でもみんながいることを思い出すと自分にもできることがあるのかもしれないなと思って。そういう思いを込めて、『色えんぴつ』という曲を作りました」と説明。「新曲を歌うときはドキドキするんですが、みんなに届いているとうれしいです」と伝え、愛らしくペコリとお辞儀をした。

　大事そうに運んできたケースから取り出したアコースティックギターで「ペダル」を演奏後には、3月15日の自身の誕生日に奮発して購入したギターを紹介。「あまりに値段が高くて正直びっくりしました。しばらく値段とにらめっこしました」と苦笑いしつつ、「今まで本気でやりたいと思うことに出会えなくて、自分には音楽しかないと思った。買うんだったら浮気するんじゃなくて、高いけどこの子とずっと浮気しないと決めて、人生最大、奮発して誕生日に買いました」と報告。拍手が送られると、「よかったね、みんなに会えて」とギターに声をかけ、愛おしそうになでた。

　ライブ中には10月13日に宮城・仙台サンプラザホール公演を行うことも発表。「『小さな勇気』を作ったとき、絶対東北でも歌いたいなと思っていたので、その夢がかなってうれしいです。しっかり歌ってくるからね」と約束した。

　アンコールの最後には「皆さんにご報告したいことがあって」と切り出すと「10月11日にソロアルバム『ココロノオト』を発売させていただくことが決まりました」と報告。「おめでとう！」の祝福に感極まって涙をぬぐい、「やっと報告できたけど、ほんまなのかなって信じられんくらい。夢の夢の夢みたいな話。仙台と武道館でライブをやらせてもらえて、作品にもなってお店に置いてもらえることが決まったというのは想像以上の出来事すぎて実感がわいていないんですが、優しい言葉をかけてくれたみんなのおかげです」と涙が止まらなかった。