アイドルグループHey! Say! JUMPの知念侑李が、テレビ朝日系で独占中継される『世界体操カナダ・モントリオール2017』（10月2〜8日）のプレゼンターに就任。メインキャスターを務める松岡修造とタッグを組み、前人未到の7連覇の期待がかかる内村航平をはじめ、体操日本代表の活躍を伝える。

　歌手としてはもちろん、俳優としても「必殺仕事人」シリーズなどのドラマや映画で活躍する知念。実は父親の知念孝さんは体操競技の男子代表キャプテンとして1992年バルセロナオリンピックに池谷幸雄、西川大輔らとともに出場し、団体で銅メダルを獲得した経歴を持つ。オリンピックメダリストの遺伝子を受け継ぎ、ジャニーズ屈指の運動神経に恵まれた知念は「アイドルという立場でいつか体操にかかわる仕事をしたいと思っていました。松岡さんに負けない熱さで盛り上げていけたらと思っています」とやる気をみなぎらせる。

　ただ一つ、気になっていることがあるといい、「松岡さんと初めてお会いして、想像していたよりも大柄でしたので同じ画角に入れるかと心配になりました（笑）」。その松岡は「体操競技は皆が知っているようで実は奥が深い。そんな体操競技を伝えたい、より知ってもらいたい、魅力を伝えるという上で責任を感じています。でも、すべては知念さんにかかっています（笑）。知念さんは内村選手と白井（健三）選手がミックスされた雰囲気がありますね」と歓迎した。

　松岡と知念、そして内村と白井健三が一堂に会した際、知念が両選手の目の前で美しい倒立を披露したのだが、内村は「倒立バー（選手が使用する倒立専用器具）を使って一般の人が倒立したところを見たのは2人目です。1人目は武井壮さんなのですが、その武井さんよりも、体が真っ直ぐできれいな倒立でした」と大絶賛。白井も「一般の人の倒立は恐怖心から身体が縮まってしまうのですが、知念さんは身体がまっすぐでしたね。床をしっかりと押せていたので体操選手に近い倒立だと思いました」と驚きの声をあげた。

　2人のお墨付きを得て、知念は「体操競技は見ていてすごいというのは伝わっているとは思うのですが、どこがどう難しいのか、どんなにすごいのか、というところを体も使って伝えていけたらと思います」と意欲を増すばかりだ。

　世界体操＝世界体操競技選手権は、夏季オリンピックが開催されない年に開催されるFIG（国際体操連盟）主催の体操競技世界一決定戦。47回目を迎える今年は、カナダ・モントリオールで男女個人総合、男女種目別が行われる。昨年のリオデジャネイロオリンピックでは、男子団体で3大会ぶりとなる金メダルを獲得し、個人総合では内村が2連覇を達成した。

　今回の世界体操では、内村が前人未到の個人総合7連覇（オリンピックを含めると9年連続世界一）に挑むほか、ゆか、跳馬だけでなく鉄棒、平行棒、つり輪とすべての種目で成長著しい白井、着実に力をつけている白井と同期の谷川航、萱和磨ら、リオ五輪の感動の再現だけでなく、2020年東京五輪へ向けて新たな進化を見せる大会として期待も高まっている。