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谷村新司、5年越し中国公演へ感慨「歌に国境はない」

 歌手の谷村新司(68)が8日、都内で会見を開き、6月1日に中国・上海大劇院で『中日国交正常化45周年記念 谷村新司45th CONCERT TOUR 2017 STANDARD』を行うと発表した。2012年から延期となったままの中国公演が、5年越しに開催となり「両国の関係者の皆さんのご協力をいただいて、実現する運びとなりました」と喜びをかみしめた。

谷村新司 (C)ORICON NewS inc.

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 国交回復から20年でアリスとして行ったコンサートをきっかけに、両国間の交流に積極的に取り組んできた谷村だが「ソロになってからは(中国)大陸と日本に橋を架けるっていうことが自分の役割だと思って、きょうまでそんな風に生きてきました。決して音楽や文化の交流は途絶えさせてはいけないし、歌っている瞬間に国境も何もないんだって感じていただけるように、ステキな時間にしたいです」と意気込んだ。

 国際情勢と音楽の関係については「目まぐるしいくらいにいろんな変化が起きていますが、国は人が作っているものなので、人と人とのつながりがすべてだと思う」と力説。「中国で反日っていう運動があった頃も、中国に行ってコンサートをしていました。歌を聞く、一緒に歌う、歌を愛するっていう人はどんな状況であれ、その瞬間に心がひとつになれる。これからもどんな状況の中でも、それは続けていきたい」と呼びかけた。

 当時、国交正常化40周年を記念してコンサートを開催する予定となっていたが、外交上の問題で両国間に緊張が走っていたことから、警備の心配などを理由にコンサート延期が決定。これを受けて、谷村は会見を行い「最後の砦(とりで)が文化だと思う。『延期にしてほしい』という言葉の中で中国の皆さんの気持ちを感じた。慌てずそのときが来るのを待ちたい」と語っていた。

 会見には、在日本中国大使館の陳諍文化参事官も出席した。

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