AKB48のチーム8が2日、さいたまスーパーアリーナで全国ツアーの埼玉公演と結成3周年の前夜祭を兼ねたライブ『AKB48チーム8 全国ツアー〜47の素敵な街へ〜チーム8結成3周年前夜祭』を開催した。

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　47都道府県代表メンバー47人からなるチーム8は、2014年4月3日に結成。同6日にさいたまスーパーアリーナでファンにお披露目されてから3年を迎える。思い出深い会場でチーム8としては最大規模の昼夜2回で計2万4000人を集めた公演は、ミュージカルで幕開け。中野郁海（鳥取）がクラスメイト役のメンバーたちに励まされ、片想いの相手に告白するまでを、「挨拶から始めよう」「RIVER」などを織り交ぜながらセーラー服で演じた。

　昼公演のユニット曲パートでは、倉野尾成美（熊本）、山田菜々美（兵庫）らがヒューマンビートボックスパフォーマー・KAIRIとコラボし「思い出以上」を披露。小田えりな（神奈川）がボーカル、長久玲奈（福井）がアコースティックギター、高岡薫（愛媛）がバイオリンを担当し、欅坂46の「二人セゾン」をカバーするなどした。新たに大分県代表として加わった山田杏華（やまだきょうか）は1人で登場すると、「First Love」を初々しくパフォーマンス。「今日からあなたも杏華推し！」という自己紹介も披露し、ファンから温かく迎え入れられていた。

　夜公演では、チーム8の中でも美脚で知られる人見古都音（岡山）らがウォーキングを披露し「She’s gone」を、谷口もか（宮崎）・谷川聖（秋田）・谷優里（広島）による即席ユニット“タニーズ”が「ツンデレ」をパフォーマンスするなどして盛り上がりを見せた。

　メンバーの個性に応じて「ダンス」「アダルト」「キュート」の3チームに分かれてパフォーマンスしたほか、アンコールでは岡部麟（茨城）がボーカルを務めるバンド「ザ エイトルズ」が初登場。ギターは小田と長、ベースは舞木香純（福島）、ピアノは高橋彩音（埼玉）、バイオリンは高岡薫（愛媛）、ドラムは山田菜々美と下青木香鈴（鹿児島）が交代で担当し、「ロックだよ、人生は…」「ヘビーローテーション」「一生の間に何人と出逢えるのだろう」の3曲を演奏。意欲的なチャレンジに割れんばかりの拍手が送られた。

　地元開催となった高橋は、AKB48の最新シングル「シュートサイン」でセンターを務めたほか、「桜の木になろう」「桜の花びらたち」ではこの日のために特訓したというピアノを披露するなど随所で活躍。サプライズで両親からの手紙を贈られ、涙する高橋に、ファンももらい泣きしていた。

　14年12月にスタートした本ツアーは、埼玉で27ヶ所目。4月30日に鹿児島・鹿児島市民文化ホール第一、5月20日には宮城・仙台サンプラザホールで開催される。