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『インフェルノ』を“選択のプロ”石黒謙吾氏が解説 ゾブリストは本当に悪?

 トム・ハンクス演じるロバート・ラングドン教授が活躍する映画シリーズ第3弾『インフェルノ』(28日公開)。人口過多がテーマとなり、“人口を半分に間引く”過激な計画を遂行する悪役・ゾブリストが仕掛けた謎に挑む本作。謎が解けた先にも、ラングドン教授は「人類が生き延びるために、今人類を半分に減らす」or「100年後に人類が滅びようとも、今生きる人々の命を守る」のどちらかを選ぶ“究極の選択”を迫られる。

 ゾブリストは、人口過多への懸念を積極的に発言する生化学者。人口増加の抑制策として“ウィルスを感染させ人口を半分に間引く”という恐ろしい計画を目論む一方で、悪役でありながら人を引きつける存在感を放っている。

 そんなゾブリストについて、著書に『2択思考』や『分類脳で地アタマが良くなる』などがあり、分類王として活躍する“選択のプロ”石黒謙吾氏が3つのポイントから解説をしている。

■「今生きる人々の命を守る」が多数派

 まず、石黒氏はラングドン教授が迫られる“究極の選択”について「大多数の人は『今生きる人々の命を守る』という選択を取るだろう」と断言。その理由を「人間は考えや行動についてグラデーション的な感覚を持っています。だから、スパッと極論を放つゾブリストを本能的に敬遠してしまうでしょう」と説明する。

■多数派の中には“ゾブリスト予備軍”の存在も

 その一方で「多くの人がゾブリストになり得る」とも話している。ゾブリストは、いわば“100年後の未来”にすべてを注ぎ込んでいる人物。「多くの人は目の前の自分に近い事柄で頭がいっぱいで、未来にはなかなか思い至らない。今日のこと、明日のこと、1週間後、1年後…と、命が続くまでの範囲は想定しているでしょうが」と前置きし、「子どもや孫ができるとさらに先の子孫についても想像し始める。また、広く“地球のために”と思えば、たとえば“環境のために油を水道に流さない”など、実は将来につながる小さなことは意外とやっていて、“100年後の未来”を漠然とでも意識はしている人も多い」と指摘している。

■アメリカ大統領候補トランプ氏に似ている?

 ゾブリストの飛び出た思考については「しっかりとした知識があり、社会的な構造も考えられる彼のような人物が、理想を突き詰めていけば極論に走ってしまうことも理解はできます」とコメント。「その点でゾブリストは完全に悪とは誰にも言い切れない部分もある。そして、そのようなダイナミックな理想論を大声で言える彼には信者も生まれるのは必定。今ならば、アメリカ大統領候補のトランプ氏に似ているかもしれませんね」と例えている。

 最後に「大切なのは“現実とのバランスの取り方”」だとまとめ、「人とのコミュニケーションを取らずに理屈だけで生きていると、ゾブリストのような過激な人間になってしまいがちですよね」と最重要ポイントを説明した。



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