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大原櫻子、家族への想い語る「甘えてもいいのかなって思うようになった」

 最新シングル「大好き」も好調の大原櫻子が、6月29日に2ndアルバム『V(ビバ)』を発売した。アルバムとしては、昨年3月発売の『HAPPY』以来、約1年3ヶ月ぶりとなる新作。アーティスト、女優としての経験を着々と積み重ねてきた中で、“表現者”としての成長を存分に感じる作品となった。ORICON STYLEでは、そんな大原櫻子にインタビューを実施。20歳を迎えての心境の変化、アーティスト/女優の切り替えなど、様々な話を聞いた。

ORICON STYLEのインタビューに応じた大原櫻子(写真/西田周平)

ORICON STYLEのインタビューに応じた大原櫻子(写真/西田周平)

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■友人と“未来”について話すようになった

──リード曲「サイン」をイメージした30分のショートムービーも制作されていますが、お姉さんが脚本を書いたそうですね。
【大原櫻子】 病を患っている男の子と女の子が、ある楽曲を通して絆を育んでいく物語です。曲の「サイン」の歌詞は恋人同士のことを歌っていますが、ショートムービーの二人の関係は、共感だったり友情だったり、恋とはちょっと違う深い結びつきを描いています。金子修介監督が撮って下さったので画もキレイですし、脚本は実は私の姉が書いたんです。姉には基本的に自由に書いて、とお願いしました。編集者で文字や物語には常に触れているので、そこはお任せしようと。「サイン」の歌詞がとても絵的というか、情景が浮かんでくる感じでしたので、世界観も描きやすかったと言っていましたね。姉とは友だちみたいな感じなんですよ。昔からよく二人でお出かけもしますし、すごく仲良しです。

──少し前と比べて佇まいも本当に大人っぽくなりましたが、ご自身の内面の成長についても感じていることはありますか?
【大原櫻子】そうですね。友人との会話の内容も少し前とは変わってきたところがあります。もちろん、ただおしゃべりしているだけでも楽しいのですが、最近は、それこそ自分が進んでいきたい未来のことだったり、そのために今やりたいことだったり、そういった深い話ができる人が周りに増えています。私は人と過ごすのが好きで、友人からいろいろな情報をインプットしてもらうことが多いので、いい影響をあたえてくれる人が周りにいるって本当に幸せだなと感じますね。

──そうした交流を通して、変わったことはありますか?
【大原櫻子】 20歳を過ぎて、周りにも親にあまり頼っていない自立している人が増えています。そうすると逆に親のありがたさがわかるよね、みたいな話もよく出てくるんです。私自身は家族と一緒に住んでいるのですが、今までけっこう「自分でやる!」みたいに言い張ってたところがあったんです。たとえば体調管理も自分でやります、だから崩しても自分のせいです、みたいに気負ってしまうような(笑)。でもやはり基本的にバランスの良い食事を作ってくれるのは母で、ある面では甘えてもいいのかなと思うようになりましたね。それこそ相談事があったら父に頼ろうとか。こういう活動をしていて、やはり一番客観的に見てくれるのは家族ですし、もともと仲の良い家族だったんですが、最近はより濃い関係になったと感じています。

■アーティストも女優も同じスタンスでいます

──ちなみにアルバムに収録されている「こころ」という曲は、お母さんに向けた思いを歌っているそうですね。
【大原櫻子】 一見、普通のラブソングのようにも解釈できますが、恋愛とも違う大きな愛で包んでくれた人への感謝を歌った歌詞になっています。実はこの曲も2年くらい前に仮歌を入れていたのですが、今回のレコーディングではその時とはぜんぜん違う視点で歌えました。それもやはり内面的に少しは大人になったからだと思いますし、10年後、20年後にはまた違う気持ちで歌えるような気もします。そういう意味では長く歌い続けたい、これからの変化も楽しみな曲だと思っています。

──最近は女優活動もさらに活発化しています。7月期の月9ドラマ『好きな人がいること』出演も控えていますね。
【大原櫻子】 今回は、映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』で共演した三浦翔平さんをはじめ、ドラマ『水球ヤンキース』で共演した山崎賢人さん、『恋仲』で共演した野村周平さん、そして直接絡むシーンはなかったのですが、ドラマ『死神くん』で共演した桐谷美玲さんと、再会がとても多いんです。その分、現場でも安心できると思うので、精一杯お芝居に集中して打ち込みたいですね。ミステリアスな女の子というキャラクターもこれまで演じたことがないので、役作りがとても楽しみです。

──アーティストと女優、どちらの活動もますます充実していますが、ご自身の中でどう切り替えているんですか?
【大原櫻子】 私の中ではあまり明確に区切りをつけているわけではなくて、アーティストも女優も同じスタンスでいます。最近はよく舞台を観に行くんですが、そこでもアーティスト/女優ともに吸収できることが多いです。いろいろな人間模様を見ることは歌詞の深い理解にもつながると思いますし、もちろんお芝居の勉強にもなりますし。ただアーティスト/女優どちらも、素の大原櫻子からの切り替えはありますね。何かを表現する者としてのスイッチが自然と入る感覚はあります。

──この夏は8月から始まるツアーにドラマにと、頻繁にスイッチをオンオフすることになりそうですが、ご自分なりのモチベーションを上げる秘訣はありますか?
【大原櫻子】 美味しいものを食べることですね(笑)! 焼肉を食べて、さあ頑張るぞ! みたいな。それと運動もしているので、常にパワーはみなぎっています。

(文/児玉澄子)

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