NHKのマスコットキャラクター「どーもくん」の生みの親で、アニメーション作家の合田経郎氏（TYO「ドワーフ」代表）が手がけるもう一つの人気キャラクター「こまねこ」が、世界向けにリメイクされ、『The Curious Kitty & Friends（原題）』（邦題：『ワクワクこまちゃん（仮題）』）のタイトルで「Amazon プライム・ビデオ」のパイロット・シーズンに採用された。

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　「Amazon プライム・ビデオ」のパイロット・シーズンとは、視聴者の声をもとに、どの映像作品をシリーズ化するかを決める視聴者参加型のオンライン投票プログラム。Amazon プライム・ビデオを展開する5ヶ国（日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、オーストリア）で実施しており、Amazon プライム会員でなくても無料で視聴、参加することができる。

　世界的に展開するにあたり、「こまねこ」をはじめとしたキャラクターたちは、オリジナルのコンセプトは活かしつつ、海外の子どもたちにも親しみやすいよう、より表情豊かでよりチャーミングなデザインにブラッシュアップ。また、ターゲットの明確化、各国の未就学児へのわかりやすさ、せりふの活用、新しいキャラクター投入など、新たなチャレンジを加え、これまでとはひと味違った魅力のある作品を目指した。

　合田氏は「どこかの国のどこかの街に住んでいる、ちいさな男の子や女の子が、こまやラジボーたちを友達のように思ってくれたらな。と、念じながら、たくさんの人たちと『こまねこ』をリメイクしてみました。楽しんで、見てみてもらえたらうれしいです。見どころは、こまちゃん、しゃべりまくりです。歌もうたっちゃいます」とコメントを寄せている。

　「こまねこ」の映像制作方法である「こま撮りアニメーション」は、人形をひとコマ（1コマ＝1／24秒）ずつ動かし、照明・セット・カメラポジションなどを少しずつ変えながら撮影するため、1日わずか数秒分の映像しか作ることができない。今回、約11分の作品制作にあたり、画像の撮影枚数はのべ1万4400枚、約1年半の時間を費やした。ストップモーションアニメーターには「どーもくん」をはじめ合田氏とコンビを組んだ作品多数、35年以上にわたり第一線で活躍する峰岸裕和氏が参加している。

　「こまねこ」は2003年、東京都写真美術館にて開催された映像作品のメイキングを展示する『過程を見せる展覧会。“絵コンテの宇宙ーイメージの誕生”』展で誕生。その誕生のきっかけとなった短編作品「はじめのいっぽ」は06年に長編映画『こま撮りえいが こまねこ』となり全国公開された。ロカルノ映画祭やシカゴ国際子ども映画祭をはじめとする海外の映画祭でも高く評価され、09年にはフランス、ベルギーでも劇場公開された。以降、続編の公開、CMキャラクターへの起用、DVDの発売などを通じて人気キャラクターに成長した。

■Amazon プライム・ビデオ パイロット・シーズン
www.amazon.co.jp/pilotseason/