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2015年度ギャラクシー大賞は『報道ステーション』 ニュース番組で初

 放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する放送批評懇談会『第53回ギャラクシー賞』贈賞式が2日、都内で行われた。テレビ部門の大賞に選ばれたのは、テレビ朝日の『報道ステーション』で今年3月17日、18日に放送された「特集 ノーベル賞経済学者が見た日本」「特集 独ワイマール憲法の“教訓”」。平日帯のニュース番組が大賞を受賞するのは今回が初。キャスターの古舘伊知郎氏がドイツで1泊3日の弾丸取材を敢行した渾身のレポートで、「これこそがジャーナリズムの役割と責任」(テレビ部門委員長・丹羽美之氏)と称えた。

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 2015年度は戦後70年の節目を迎えた年だったこともあり、「戦争を深く見つめる優れた番組がたくさん寄せられた」と丹羽委員長。応募番組は過去最多の360本にのぼり、月間賞を受賞した47本を加えた407本が選考対象となった。

 贈賞式に古舘氏は「スケジュールの都合」で登壇することはかなわなかったが、代理でトロフィーを受けとった古舘プロジェクトの西田恒久氏は「きのう、2ヶ月の休養期間を経て(トークライブで)再始動。その門出にふさわしい受賞になった」と笑顔を見せた。

 特集は、ノーベル賞学者への独自インタビューで日本の経済政策を検証したものと、ヒトラーが「ワイマール憲法」を悪用した経緯をたどり、自民党草案の「緊急事態条項」の危うさを現地リポートとスタジオ解説でわかりやすく分析したもの。

 「消費税増税延期」と「憲法改正」という「国論を二分する重要課題を果敢に取り上げ」たことに対し、「独自の視点で深く取材し、その本質や問題点を視聴者にわかりやすく多角的に提供する、これこそがジャーナリズムの役割と責任ではないか」と評価された。

 また、1993年4月から今年3月まで23年間にわたり、『クローズアップ現代』(NHK)のキャスターを務めた国谷(くにや)裕子氏には、ギャラクシー特別賞が贈られた。

 今回のテレビ部門の選考について、丹羽委員長は「国谷さんや古舘さんなど、テレビ局の看板ニュース番組のキャスターが偶然の一致とはいえ、番組を去ることになりました。このまま自由にものが言えなかった時代に逆戻りしてしまうのではないか、という不安も大きくなりました」といい、テレビを取り巻く状況の変化に言及。

 「私たちはものがはっきり言える、言いたこと、言うべきことをきちんと言える、そういうテレビ番組を応援したいと思っていますし、そういう番組が作られていくことがこの国のテレビジャーナリズム、民主主義の成熟度を図るバロメーターになるという思いで選考に当たりました」と説明した。

 また、今年からテレビの新境地を開拓し、その未来や可能性を予感させる萌芽的・挑戦的な番組・活動を顕彰する「フロンティア賞」が新設され、在京民放5社(日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)が連携した公式テレビポータル「TVer」が受賞した。

■テレビ部門 応募407番組、入賞14番組
・大賞
『報道ステーション』「特集 ノーベル賞経済学者が見た日本」「特集 独ワイマール憲法の“教訓”」(テレビ朝日)
・優秀賞
ETV特集『“書きかえられた”沖縄戦〜国家と戦死者・知られざる記録〜』(NHK)
NNNドキュメント'15 シリーズ戦後70年『南京事件 兵士たちの遺言』(日本テレビ)
『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京)
・特別賞:国谷裕子
『クローズアップ現代』(NHK)のキャスターとしての功績に対して
・個人賞:遠藤憲一
金曜ナイトドラマ『民王』(テレビ朝日)、BS日テレ開局15周年特別企画時代劇『佐武と市捕物控』(BS日テレ)、『お義父さんと呼ばせて』(関西テレビ)の演技
・フロンティア部門:TVer

■マイベストTV賞:『スペシャリスト』(テレビ朝日)

■報道活動部門 応募30番組、入賞6番組
・大賞
RSK地域スペシャル『メッセージ』(山陽放送)
・優秀賞
「子どもが多いほど保育料が値上がりした問題」を追及取材(北海道テレビ放送)
戦後70年シリーズ企画『戦後70年の地平から』(琉球放送)

■DJパーソナリティ賞:荻上チキ
『発信型ニュースプロジェクト 荻上チキ・Session-22』(TBSラジオ)パーソナリティとして

■ラジオ部門 応募76番組、入賞8番組
・大賞
『憲法で巡る日本の旅』(九州朝日放送)
・優秀賞
『赤ヘル1975』(中国放送)
『遠くなる戦争を語り継ぐ〜女性ノンフィクション作家の対話〜』(NHK)
『学生に夏休みはない 2015』(毎日放送)

■CM部門 応募240本、入賞13本
・大賞
KDDI au「三太郎」シリーズ
・優秀賞
サントリーホールディングス PEPSI STRONG ZERO桃太郎「Episode.3篇」
宮崎県小林市 移住促進シティプロモーション「ンダモシタン小林篇」
早稲田アカデミー 企業「へんな生き物篇」。

■志賀信夫賞:山本雅弘(毎日放送 相談役最高顧問)

※すべて2015年4月1日から2016年3月31日までに放送された番組・作品が対象。



関連写真

  • 『報道ステーション』がギャラクシー賞テレビ部門の大賞を受賞 。トロフィーを受け取った古舘プロジェクト・西田恒久氏(C)ORICON NewS inc.
  • 国谷裕子 (C)ORICON NewS inc.
  • 遠藤憲一 (C)ORICON NewS inc.
  • テレビ局の人気キャラが勢ぞろい=『第53回ギャラクシー賞』贈賞式 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第53回ギャラクシー賞』贈賞式に出席した遠藤憲一 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第53回ギャラクシー賞』贈賞式に出席した国谷裕子 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第53回ギャラクシー賞』贈賞式に出席した国谷裕子 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第53回ギャラクシー賞』贈賞式で遠藤憲一にお祝いコメントを寄せた『民王』息子役の菅田将暉 (C)ORICON NewS inc.

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