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嵐が松本潤ドラマ主題歌を披露 今だから歌える“嵐の品格”

 が『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に2週連続で出演。20日の放送では、松本潤が主演を務めるドラマ『99.9―刑事専門弁護士―』(TBS系)主題歌「Daylight」を披露した。前週歌われた「I seek」(大野智主演ドラマ『世界一難しい恋』主題歌)との両A面シングルとして18日に発売され、売上的にも好調なすべり出しを見せている今作。今の嵐だからこそ表現できる、同曲の魅力とは?

◆ドラマ主演の松本が依頼 櫻井が台本を読んでラップ書き下ろし

 タイトルの「Daylight」を日本語に訳すとしたら、“光明”――。それは、僅かではあるけれど、確実に今そこにある可能性や希望のことを指す。

 松本潤主演ドラマ『99.9―刑事専門弁護士―』(TBS系)の主題歌「Daylight」は、曲調も、歌詞の内容も、衣装やダンスといったパフォーマンスも何もかもが、“今の嵐そのもの”を表しているようだ。大野智主演ドラマ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)の主題歌の「I seek」との両A面シングルは5月18日に発売され、順調にセールスを伸ばしている。おそらく、“今年を代表する1曲”になることは間違いないだろうが、あらためて20日の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)でのパフォーマンスも含めてこの曲に触れてみると、「Daylight」が、今日本で最も売れている曲と呼ぶに相応しいポピュラーミュージックとしての高いクオリティを保持していることがわかる。

 司会のタモリに「どんな曲?」と聞かれた松本は、「大人っぽくて力強い曲」とこの曲を表現した。嵐のライブ構成を中心になって担当するだけあって、松本は“演者”としてのみならず、プロデューサー的な視点も持っている。この曲を作っていく中で、「もう少しドラマの世界観を曲に入れたいな、と。(櫻井)翔くんにラップを書き下ろしてもらった」と話した。櫻井がラップを書き下ろすのは、「Face Down」(大野智主演ドラマ『鍵のかかった部屋』主題歌・フジテレビ系)以来4年ぶりだ。櫻井は、今回のラップを書くにあたって、「役の気持ちに寄り添って。自分が全く出演していないドラマの台本を読む」という珍しい体験をしたという。そうして、わずか0.1%の可能性に賭け、真実を追求していく弁護士の姿に、自分たちを重ね合わせる。Don’t stop rolling…転がり続けろ。もがき続けろ、と。

◆今の嵐の“格”―― 曲で生き方で、誰かにとっての“光明”となる

 この日のパフォーマンスでも、ラップ前とラップ後で、場面は著しく転換した。最初は洞窟のような暗いセットの中にいた5人が、「believe in myself」という歌詞を境に、一気に光溢れる世界に包まれた。アースカラーのオーガニックな雰囲気の衣装が、彼らの笑顔を、瞳の輝きを、むしろ強く引き立たせていた。アイドルらしい前向きさとひたむきさは保ちながら、その歌声や動きや表情に、“輝き”とはまた違う、人格や品格、風格といった嵐の“格”が滲み出る。

 俳優に、今だから演じられる役があるように、歌手にも、今だからこそ歌える歌がある。「Daylight」はまさに、今の嵐だからこそ表現できる世界観なのだ。消えそうな勇気を持っている誰かのために、想いを届ける。もがき悩む誰にとっても光明となる、そんな存在感をそんな生き方を、嵐の5人は今、身をもって示している。

 長く活躍を続ける日本の男性アイドルは、SMAPもTOKIOもV6もKinKi Kidsも嵐も、それぞれがそれぞれのやり方で、従来のアイドルの範疇を飛び越え、さらに変容しつづけている。大人のメッセージソングをドラマティックに、切実に、誠実に歌う嵐の姿を、後輩のA.B.C-Zは憧れの視線で見つめていた。アクロバットを7回も入れたA.B.C-Zの「Take a “5”Train」のリハーサルを見たという松本は、「これぞジャニーズという感じ、すごくぐるぐる回って」とコメントしていた。明快さ、激しさ、若さゆえのしゃかりきさ、スピード感。あそこまで派手な動きはなくても、かつて嵐も通った道だ。何かを失って、人は何かを獲得していく。今は、嵐という存在そのものが、かけがえのない“光”。だからこの曲が、このパフォーマンスが、今日も誰かの希望になる。
(文/菊地陽子)



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