中核事業としてアナログレコードを中心とする日本最大級の音楽専門ショッピングサイト『サウンドファインダー』を10年以上運営するマッチファインダーの新川宰久氏。アナログをめぐるシーンやユーザーの遷移を見続けてきた氏に、現在の状況はどう映っているのか。 「昨年は約70万人がサイトに訪れて、購入者はおよそ5%。ひと昔前のレコードユーザーはDJが中心でしたが、今はユーザー層が変化していて、歌謡曲やジャズ、ロックなどで評価がある程度定まっている盤が、人気がありますね。最近の特徴としては、女性の割合が30%くらいにまで高まっています。若い人に限らず可処分所得が減ってきているなか、とくに女性はどうしてもメイクやファッションに使うべきお金を優先する印象があり、意外な割合です」(新川氏/以下同)