• ホーム
  • 芸能
  • 予想外の女優たちが次々とバラエティで活躍 “専業女優”のあり方に変化

予想外の女優たちが次々とバラエティで活躍 “専業女優”のあり方に変化

 最近、若手女優のバラエティでの活躍が目立つ。『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の「ゴチになります」新レギュラーには、想像もつかなかった二階堂ふみが登場し、『ENGEIグランドスラム』『ツギクルもん』(共にフジテレビ系)では、松岡茉優おぎやはぎと共にMCを務め、『SICKS〜みんながみんな、何かの病気〜』(テレビ東京系)では、清水富美加がレギュラーでコントを演じている。かつてはプライベートを隠し、素の部分を極力出さないことで、イメージを大切にしていたはずの専業女優たちが、今なぜバラエティに進出しているのだろうか?

◆生粋の女優が“ボケとツッコミ”をこなす

 冒頭の3人の女性たちは、全員21歳の生粋の“女優”たちである。特に二階堂はこの世代の筆頭女優と言ってもよく、園子温監督の映画『ヒミズ』に出演し、ヴェネツィア国際映画祭では最優秀新人賞にあたる賞を受賞した実績もある。これまでの映画中心の活動からすれば、『ぐるぐる』の「ゴチになります」への出演は衝撃だったわけだが、悪ノリしすぎず、ハマりすぎず、意外といい感じでボケとツッコミをこなしているようだ。

 松岡も映画『桐嶋、部活やめるってよ』をはじめ、多くの映画やドラマに出演するなど、女優業はいたって順調。そもそも「おはガール」出身なのでバラエティにも慣れており、明石家さんまと共演した際はトーク力を絶賛され、「いとうあさこみたいだな」とまで言われた“逸材”でもある。また清水は、『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日系)にヒロイン役で出演した正統派美少女系だが、『LIFE!』(NHK総合)にも出演するなど、コント経験がなぜか豊富なのだ。

 こうしてみると、二階堂以外は、若手女優と言えどもけっこうバラエティ番組に出演しているようだ。さらに広瀬すずあたりもバラエティ好きを公言し、むしろ進んで出演しているようにも見える。
「今の若い女優さんはお笑い好きが多いですからね。本人もバラエティ番組に抵抗感なくすんなり入ってこられる。それに最近は“番宣”も多いですから、何かとバラエティや情報番組に出演する機会はあるんです。さらに番宣中のトークがキレキレだと、観る側も“意外とあの娘、面白いね”と好感度も上がる。逆に微妙だと評価も落ちる。今や女優さんと言えども、バラエティへの対応力が求められる時代なんです」(バラエティ番組制作スタッフ)

◆かつては女優としての“神秘性”をバラエティで崩されることに過剰に敏感だった

 かつては女優がバラエティの場に出ることは少なかったし、出演してもニコニコするだけであまりしゃべらなかったり、当たり障りのないことや逆に小難しい演技論に走る…というパターンが多かった。しかもそれは本人の“素”の部分を見せないようにすることで、女優としての“神秘性”や“箔”をつけるといった、事務所やプロデュース側の戦略でもあった。 

 一方、まだ知名度の低い若手女優などになると、過激なバラエティ番組では「どこまで限界に挑戦できるか?」的な、体を張ったことをやらせるパターンも多かった。しかし今ではBPO(放送倫理・番組向上機構)も目を光らせてるし、それほど無茶なことはできない。女優側としても安心して出演できるという背景もあるのだ。

◆女優だけを専業とするのは、もはや時代錯誤か!?

 「それに今はSNSが普及してますから、女優がブログやインスタで自分のプライベートや素顔を当たり前に発信できる時代なんです。ネットメディアの追い上げもあるし、かつてのテレビの権威や価値はどんどん下がってますね。それにバラエティのMCで使える局アナがいない場合、フリーアナか、女芸人か…となるとギャラも高くなる。それに比べれば若手女優のほうがコストにも見合うし、新鮮味もある。女優側も知名度のアップにつながったり、仕事の幅も増える。お互いにウインウインの関係と言っていいんじゃないですか」(前出・スタッフ)

 今や“専業女優”だけでは、活躍の場も限定されてしまうこの時代。しかもネットやSNSなどのメディアのインフラもますます拡大し、女優たちの情報もどんどんオープンになっていく中、かつての“神秘のヴェール”もへったくれもないのかもしれない。今後も続々と登場してくる若手女優たちにとっては、バラエティ番組出演へのハードルが下がることはあっても、もはや上がることはないのであろう。



オリコントピックス