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カラオケランキング年間首位、「ひまわりの約束」ロングヒットの背景

 14年8月に発売された秦基博の17th シングルで、映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌ともなった「ひまわりの約束」がロングヒットとなっている。

『青の光景』2015年12月16日発売/初回生産限定盤(CD+DVD )4167円(税別)、通常盤(CD)3000円(税別)

『青の光景』2015年12月16日発売/初回生産限定盤(CD+DVD )4167円(税別)、通常盤(CD)3000円(税別)

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■2015年JOYSOUNDカラオケ年間ランキングで総合1位獲得

 発売初週こそ売上枚数1.2万枚と秦の他の作品と比しても堅調なスタートとなったものの、その後は55週ランクインするなど息の長いセールスを記録し、累積ではこれまでのシングル作品では最高となる6.2 万枚を売り上げるなど、発売から1年以上を経過しても、勢いは衰えていない。

 実際、子供から大人まで幅広い層から着実に支持を集めており、結婚式や卒業式の新たな定番曲ともなり、配信累計では100万ダウンロードを突破。2015年JOYSOUNDカラオケ年間ランキングでも総合1位も獲得した。

■素描(デッサン)のような、受ける側が自由に色をイメージできる「歌」

 音楽ライターの田井裕規氏は、秦の魅力について「聴き手が色を付けやすい「歌」を歌うアーティスト」と評する。

「今のミュージック・シーンにおいては、クセの強いというか、個性豊かな「歌」を聴かせるアーティストが多くいます。しかし秦の場合は、油絵や水彩画、デザイン画のような“こういう色だ”と定められたものではなく、素描(デッサン)のような、受ける側が自由に色をイメージできる「歌」を歌えるシンガーだと思います。曲よりも歌い手が「背面」に位置するアーティストという存在は、スタイルが定められたアーティストの作品に食傷気味の人々にとっては、とても耳当たりがいいものだと思います。カラオケでも歌う側が自分の「色」で歌うことが容易で、それも多くの人に歌われる要因かと思います」

 なお、12月16日には「ひまわりの約束」を収録した最新オリジナルアルバム『青の光景』を発売。12/15付のオリコンデイリーランキングでは、自身初の首位を記録するなど、好スタートを切っている。

 同作では、「ひまわりの約束」のほか、「水彩の月」(映画『あん』主題歌)、「Q & A」(映画『天空の蜂』主題歌)の3曲の映画主題歌シングルを初収録するほか、NHK Eテレ『人生デザインU-29』テーマソング「ROUTES」、大東建託『みんなの想い篇』CMソング「デイドリーマー」、GLOBAL WORK CMソング「Sally」、そして、秦にとって初のクリスマスソングとして話題のハウス『北海道シチュー』CMソング「聖なる夜の贈り物」など、充実した内容に仕上がっている。

 秦の持つ「歌」の力は、「ひまわりの約束」という楽曲を経て、さらに広く浸透している。

(コンフィデンス 15年12月21日号掲載)

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  • 『青の光景』2015年12月16日発売/初回生産限定盤(CD+DVD )4167円(税別)、通常盤(CD)3000円(税別)
  • 2015年JOYSOUNDカラオケ年間ランキングで総合1位を含む3冠を達成。12月16日には、品川のJ-SQUARE SHINAGAWAで開催された表彰式に出席。「シンガーソングライターとして、最初は自分が歌うことを前提に書いているわけですけど、それが自分の手を離れ、たくさんの方に歌っていただけているのは、本当に嬉しく思います。」と感謝の言葉を述べた。写真は左から、ジャイアンのものまねで大人気の芸人、カズマ・スパーキン、秦 基博、吉田篤司氏(株式会社エクシング代表取締役社長)
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