■連ドラやCMなどタイアップも次々決定
沖縄の離島、伊江島出身の18歳の女性シンガー・ソングライター、Anly(アンリィ)が、メジャーデビューも目前に控え、早くも注目度を増している。デビューシングル「太陽に笑え」は、10月クールドラマ『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』の主題歌に採用。さらに、黒板アートによるアニメーションも話題となっている、カロリーメイトの新CM『見せてやれ、底力。』編では、岡村孝子「夢をあきらめないで」をカバー。印象的な歌声が注目されている。
人口約4000人の風光明媚な島がAnlyの音楽性をあらゆる面から育んでいった。中学卒業まで家にPCがなく、インターネットに繋がっているのも近所で数件しかない、という環境のなか、音楽好きの父親の影響もあり、幼少時から70年代のロック・ブルースを中心に聴き込んでいたという。好きなアーティストも、ジョー コッカー、CCR、ZZ Topといった名前を挙げるほどだ。
現在、ソニー・ミュージックレコーズでAnlyを担当している吉竹直樹氏(第一制作部 担当部長)は「奇跡的な存在」と彼女を評する。「情報が極端に少ないなかで、学校からの帰宅後には、70年代のサウンドを聴きながら、遊び道具でもあったギターを弾く。そうした生活によって、骨太でありながら幅広い音楽性が備わっていった。何より彼女の魅力はアコースティックギターの表現力、普遍的で力強いテーマを持った楽曲、そしてライブパフォーマンスの素晴らしさです。ギター一本で夢を叶えていける存在だと思っています」(吉竹氏)
■ストレートに心に響くヴォーカルも魅力
彼女の実力は、先述したように、メディア関係者が次々と彼女を支持し、タイアップ等で起用している点からわかるだろう。実は都内でのライブは下北沢ロフトや渋谷eggmanでの計3回ほどしか行っていない。しかし、そこでのライブパフォーマンスが評価され、次々とタイアップが決まったという。
カロリーメイトのCMで楽曲プロデュース・アレンジを手がけた緑川徹氏(メロディー・パンチ所属)は、起用理由を次のように語る。
「今回の企画はストレートに受験を頑張っている学生達を応援するというもの。メッセンジャーでもあるヴォーカリストの声はストレートに心に響く声でありたい。Anlyさんの声を聴いた時にその強さを感じました。とにかくグッと来る、心揺さぶられる感覚。そこにAnlyさんの魅力があるのではと思いました。本番はオーケストラとのライブレコーディングでしたが堂々と歌いきり、演奏が終わった時、自然と喝采が起きました」(緑川氏)
昨年沖縄でのmiwaのライブオープニングアクトで注目を集め、高校卒業後上京した今夏はJ-WAVE(FM)でレギュラーコーナーを獲得、更にインディーズ盤でカバーをした縁で、英国チャートで1位を獲得した女性アーティスト、ガブリエル・アプリンとの共演も実現している。この時も、ライブを観た関係者から共演の提案があり、即レコーディング日程まで決まったという。このレコーディング音源は、デビューシングルのカップリングで収録されている。
夢は、伊江島で夏フェスをすること。その理由は「音楽イベントを開催したら、島を離れた人も友達を連れて帰ってくるから。そうしたら島の家族も喜ぶし、それが島の活気にも繋がる」という。単純に観光客を呼びたいというのではなく、島の家族を喜ばせたいと語る言葉は、伊江島で育ち、今も沖縄で生活しているからこそリアルに響く。この純粋さも彼女の魅力だ。
メジャーデビューを契機に、いよいよ大きく羽ばたき始めたAnly。伊江島で夏フェスという夢もそう遠くない未来、実現しそうだ。
(コンフィデンス 15年11月16日号掲載)
沖縄の離島、伊江島出身の18歳の女性シンガー・ソングライター、Anly(アンリィ)が、メジャーデビューも目前に控え、早くも注目度を増している。デビューシングル「太陽に笑え」は、10月クールドラマ『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』の主題歌に採用。さらに、黒板アートによるアニメーションも話題となっている、カロリーメイトの新CM『見せてやれ、底力。』編では、岡村孝子「夢をあきらめないで」をカバー。印象的な歌声が注目されている。
人口約4000人の風光明媚な島がAnlyの音楽性をあらゆる面から育んでいった。中学卒業まで家にPCがなく、インターネットに繋がっているのも近所で数件しかない、という環境のなか、音楽好きの父親の影響もあり、幼少時から70年代のロック・ブルースを中心に聴き込んでいたという。好きなアーティストも、ジョー コッカー、CCR、ZZ Topといった名前を挙げるほどだ。
現在、ソニー・ミュージックレコーズでAnlyを担当している吉竹直樹氏(第一制作部 担当部長)は「奇跡的な存在」と彼女を評する。「情報が極端に少ないなかで、学校からの帰宅後には、70年代のサウンドを聴きながら、遊び道具でもあったギターを弾く。そうした生活によって、骨太でありながら幅広い音楽性が備わっていった。何より彼女の魅力はアコースティックギターの表現力、普遍的で力強いテーマを持った楽曲、そしてライブパフォーマンスの素晴らしさです。ギター一本で夢を叶えていける存在だと思っています」(吉竹氏)
■ストレートに心に響くヴォーカルも魅力
彼女の実力は、先述したように、メディア関係者が次々と彼女を支持し、タイアップ等で起用している点からわかるだろう。実は都内でのライブは下北沢ロフトや渋谷eggmanでの計3回ほどしか行っていない。しかし、そこでのライブパフォーマンスが評価され、次々とタイアップが決まったという。
カロリーメイトのCMで楽曲プロデュース・アレンジを手がけた緑川徹氏(メロディー・パンチ所属)は、起用理由を次のように語る。
「今回の企画はストレートに受験を頑張っている学生達を応援するというもの。メッセンジャーでもあるヴォーカリストの声はストレートに心に響く声でありたい。Anlyさんの声を聴いた時にその強さを感じました。とにかくグッと来る、心揺さぶられる感覚。そこにAnlyさんの魅力があるのではと思いました。本番はオーケストラとのライブレコーディングでしたが堂々と歌いきり、演奏が終わった時、自然と喝采が起きました」(緑川氏)
昨年沖縄でのmiwaのライブオープニングアクトで注目を集め、高校卒業後上京した今夏はJ-WAVE(FM)でレギュラーコーナーを獲得、更にインディーズ盤でカバーをした縁で、英国チャートで1位を獲得した女性アーティスト、ガブリエル・アプリンとの共演も実現している。この時も、ライブを観た関係者から共演の提案があり、即レコーディング日程まで決まったという。このレコーディング音源は、デビューシングルのカップリングで収録されている。
夢は、伊江島で夏フェスをすること。その理由は「音楽イベントを開催したら、島を離れた人も友達を連れて帰ってくるから。そうしたら島の家族も喜ぶし、それが島の活気にも繋がる」という。単純に観光客を呼びたいというのではなく、島の家族を喜ばせたいと語る言葉は、伊江島で育ち、今も沖縄で生活しているからこそリアルに響く。この純粋さも彼女の魅力だ。
メジャーデビューを契機に、いよいよ大きく羽ばたき始めたAnly。伊江島で夏フェスという夢もそう遠くない未来、実現しそうだ。
(コンフィデンス 15年11月16日号掲載)
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2015/11/15