ロックバンド・氣志團が10月31日、東京・日本武道館で行われた『日テレ HALLOWEEN LIVE 2015』夜公演のトリで登場した。SEKAI NO OWARIのボーカルFukaseに扮した綾小路翔は、トレードマークのサングラスとリーゼントを封印。赤髪のカツラをかぶり、トランシーバー型のマイクを片手にモッズコート姿で現れ「裸眼で人様の前に出るのは極めて珍しいことでございまして、どこを見ていいのかわかりません」と照れた。

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　May J.、乃木坂46、きゃりーぱみゅぱみゅに続き、おなじみのリーゼントに長ランで登場した“ニセ氣志團”は「房総スカイライン・ファントム」でスタート。代表曲「One Night Carnival」を披露し、大盛り上がりとなったが、直後のMCで「ノッてるか？」と叫ぶ綾小路の声がいつもと違うことに気づいた会場がどよめくと、「ノッてるわけねぇだろ！」の怒鳴り声とともに、SEKAI NO OWARIに扮した謎の5人組が「Dragon Night」をBGMに乱入した。

　サングラス、リーゼントではない綾小路にピンとこない観客は状況を飲み込めず、ポカンとするなか、「俺たちは、SEKAI NO OWARI親衛隊木更津支部、“SHOWA NO OWARI”だ」と自己紹介。ニセ氣志團に向かって「ここにいる誰もが、お前らみたいなクソDQNヤンキーバンド待ってねえんだよ」「おめえら氣志團に武道館は荷が重いよ」「だがな、お前たちの音楽には罪はねぇ。氣志團憎んで音楽を憎まず」とこき下ろした。

　あげくは観客に向け「これから我々SHOWA NO OWARIが、氣志團の楽曲を演奏します。こんな格好をしてるからなかなか音楽を聴いてもらえねぇバンド、かわいそうで仕方がねー。だから、今一番イケてるファッションで君たちに氣志團の曲を届ける」と宣言すると、ニセ氣志團をバックダンサーに従え、ライブを再開した。

　「喧嘩上等」「Don't Feel, Think!!」を歌い終えるなり「出オチです。後のことは何も考えずに出てまいりました」と潔く告白。VAMPSのハロウィンライブでX JAPAN、今回はSEKAI NO OWARIに扮した理由について「どちらも世界を相手に活躍している日本のロックバンドです。我々はごく小さな地域で活動しているもので、いつか僕らも世界で闘いたいと思って、“あやかり系”ですね」と明かし、武道館は爆笑の渦に包まれた。

　このほか「新曲やります。他局のドラマ主題歌…勇気を出して歌うね」と紹介し、新曲「我ら思う、故に我ら在り」を披露。ラストには乃木坂46や日本テレビ系『ヒルナンデス！』MCの水卜麻美アナ、水曜レギュラーのミッツ・マングローブと共演し「One Night Carnival」を歌うなど、この日も強烈なエンターテイナーぶりを発揮してイベントを盛り上げた。