きょう11日午後7時からTBS系で生放送される『キングオブコント2015』。“コント芸日本一”を目指し、プロ・アマ、芸歴問わず、所属事務所の垣根を越えて、今年は2455組がエントリーした。決勝大会に進んだ10組のうち、4組がよしもと大阪所属。彼らはある種の危機感を持って決勝に挑む。

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　藤崎マーケット（11年目）とコロコロチキチキペッパーズ（4年目）は初のファイナリスト、バンビーノ（8年目）とアキナ（4年目）は2年連続2回目の決勝進出。お互いライバルではあるが、「大阪のコントもオモロいというのを全国の皆さんに知らしめたい」という思いで一致する。自分たちが優勝したいという目の前のことだけでなく、大阪コントの活性化にも話は及ぶのだ。

　昨年11月、大阪・難波千日前のお笑い劇場「5upよしもと」が閉館し、「よしもと漫才劇場」に改名してリニューアル。以降、「コントで出られるライブが少なくなっている」といい、将来的なコント離れが懸念されるのだ。「僕らがキングオブコントで優勝できれば、大阪でコントをやりたいと思っている若手にも勇気になると思う」（アキナ）と話していた。

　また、今回の『キングオブコント』は、審査方法を一新。これまで、準決勝で敗れた芸人100人が審査を行ってきたが、今回は第一線で活躍し続けるレジェンドであり、“現役”のコント師でもあるさまぁ〜ず、バナナマン、そして第1回（2008年）からMCを務めてきたダウンタウンの松本人志の5人が審査員を務める。

　決勝戦は、抽選で決まった順にファーストステージのネタを披露。上位5組のみがファイナルステージに進み、2ネタ目を披露する。合計点が最も高かったものがキングとなる。

　トップバッターの藤崎マーケットは「ずっとテレビで見てきた方ばかり。この方々に面白いと言っていただけたら、優勝するよりうれしいかもしれません！ なので、面白いと言っていただけるように、優勝できるように全力で頑張ります」（田崎祐一）、「トップバッターですが、憧れの先輩方に審査していただけるとあって、安心してネタができます。トップも関係なく感じます。本番が楽しみで仕方がありません」（トキ）と話している。

　「松本人志さんが好き過ぎて坊主にして和柄の服を着てたこともある」というバンビーノは、「コント本番中は見られないと思いますが、審査員の方々が思わず笑っていたり、アホやなぁという顔にできたら最高です！」

　コロチキのナダルは、持ち前の美声で「コントに精通した尊敬できるすごい方々に自分たちのコントを評価してもらえるのはとてもうれしいですし、ありがたいです！　キングオブコント決勝、今、さらに興奮してます！」と決勝本番を前に、緊張とワクワクが高まるファイナリストたち。

　ダウンタウン・浜田雅功のMCのもと、5人のお笑いレジェンドたちによる審査の行方は？　キングの栄冠と賞金1000万円を手にするのはどの組なのか？

■ファーストステージのネタ順
1：藤崎マーケット
2：ジャングルポケット
3：さらば青春の光
4：コロコロチキチキペッパーズ
5：うしろシティ
6：バンビーノ
7：ザ・ギース
8：ロッチ
9：アキナ
10：巨匠

■歴代のキングオブコント
第1回（08年）　バッファロー吾郎
第2回（09年）　東京03
第3回（10年）　キングオブコメディ
第4回（11年）　ロバート
第5回（12年）　バイきんぐ
第6回（13年）　かもめんたる
第7回（14年）　シソンヌ