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西島秀俊「改めて原点に還った」 映画『クリーピー』撮了

 俳優の西島秀俊が主演する映画『クリーピー』(2016年初夏公開)が4日、約1ヶ月に渡る撮影を終え、クランクアップを迎えた。

 同作は、ある夫婦の日常が、“奇妙な隣人”への疑惑と不安から深い闇へと引きずり込まれていく恐怖を描いたサスペンス・スリラー。前川裕氏による同名小説を原作に、『CURE』『回路』など数々の恐怖映画を手掛け、最新作『岸辺の旅』が本年度の第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞した黒沢清監督が映画化。4度目の黒沢監督作への出演となる西島のほか、竹内結子川口春奈東出昌大香川照之が出演する。

 8月1日からクランクインし、約1ヶ月間にわたり東京及び関東近郊にて、オールロケで撮影。汗が全身から流れ出るほどの猛暑の中で連日行われたが、天気に恵まれ、台風やゲリラ豪雨の影響を受ける事無く、全日程が順調に終了した。

 スリラー映画の現場にも関わらず、和やかでリラックスした雰囲気で撮影が進み、最終日は元刑事で現在は犯罪心理学者の主人公・高倉(西島)が、教授として勤める大学内で講義をするシーンの撮影を埼玉県内の実際の大学構内で行った。

 最後に撮影された場面では、カットがかかり監督の「OK」という言葉がでた瞬間、西島は無事にクランクアップを迎えた喜びから笑顔に。大学での講義シーンということもあり、終わった後は学生役のエキストラから拍手が起こる中、西島は黒沢監督とガッチリ握手を交わした。

 西島は「黒沢監督とは10年ぶりのお仕事で、非常に緊張して撮影に入りました。学べることがすごく多い現場で、改めて原点に還ったような気持ちで演じました」と撮影を回顧。

 全シーンが印象に残っているといい、「特に香川さんと竹内さんとは別の作品でも共演していますが、黒沢組に入るとまた全然違って、監督にコントロールされた世界で、まったく新鮮な関係性を演じることができたと思っています」としみじみ。十分な手応えを感じたようで、「また監督に呼んでいただいて撮影に参加できるように今後も一生懸命努力していきたいです。本当素晴らしい体験で、こんなに幸せな撮影はありませんでした」と感慨ひとしおだった。

 西島と同じく黒沢監督作品は4度目となる香川も「俳優にとって自由な発想と動きが許される数少ない現場なので、撮影が終わってしまった事がとても寂しいです。西島さんや竹内さんとはこれまでも共演してきましたが、やっと黒沢組で一緒になることができ、自分たちで『ああ、映画を撮っているな』と心から楽しめた、思い出に残る撮影でした」と振り返っている。

 黒沢監督は、特に印象に残っているシーンとして「クランクアップ数日前に撮影したラストシーンは、全員の緊張感が最高に高まったシーンで俳優たちの表情がすさまじいものになっていると思います。『人間ここまで来るんだ』という限界を見せてくれて、非常にエキサイティングでした」と俳優たちを讃えている。



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