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ナオト・インティライミ、初のドーム公演は手売り覚悟

 今年12月23日(水・祝)に京セラドーム大阪でライブ『ナオト・インティライミ初ドーム公演 〜4万人でオマットゥリ!!イヴイヴ大阪冬の陣@京セラドーム大阪〜』を行うことを発表したナオト・インティライミ。デビュー8ヶ月で男性ソロとしては今世紀最速の日本武道館公演を行い、その後もこつこつと着実にステップアップしてきた“お祭り男”が、ついにドームのステージに立つ。これまで経験したどのステージよりも遥かに大きい場所。本人は“手売り覚悟”で挑むと話す。

12月に京セラドーム大阪でライブを行うナオト・インティライミ(写真・鈴木かずなり)

12月に京セラドーム大阪でライブを行うナオト・インティライミ(写真・鈴木かずなり)

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■「まだまだこんなもんじゃない」という想いがある

――2010年4月に「カーニバる?」でメジャーデビューされてからもう5年も経つんですね。活動を振り返ってみていかがですか?
【ナオト・インティライミ】 自分の人生において一番“動いた”5年だったと思います。音楽活動はずっとやってきましたけど、メジャーデビューしてからの5年はすごく充実していました。いろいろとやりたいこと、やりたかったことを形にすることができた。ただ、基本はずっと悔しいんですけどね。

――悔しい、というのはどういうことでしょうか。
【ナオト】 まだまだ自分の理想とするところには立てていないので。まだまだこんなんじゃない、っていう、もやもやはあります。でも、5年続けることがどれだけ難しいのかは、これまでの2回のデビューと失敗からわかっていることなので、5枚のアルバムと15枚のシングルをコンスタントに出させてもらえたというのはすごく光栄ですし、嬉しいですね。CDを2、3枚出して、売れなかったら切られるような厳しい世界ですから。自分の思うように音楽をずっと作って、発表してこられたっていうのは、ひとえに応援して下さった皆様、周囲のスタッフのおかげです。

――本当にナオトさんはデビュー当時のモールツアー、そしてその後の武道館、全国ツアーと、少しずつステップされてきた印象がありますけど、デビューから積み上げられてこられたものが、京セラドームでひとつの形なるわけですね。
【ナオト】 まさにおっしゃる通りで、一歩ずつ来て、ようやくたどり着いた次のステージだと思います。こうして一歩ずつ来られたのは、「ヒット曲がなかった」っていうのが大きいと思ってるんですよ。ずっとヒット曲が欲しかったし、今でも欲しいと思ってますけど、「ヒット曲がない。ブレイクポイントがない。でも何かいつの間にかそこにいたよね(笑)」っていうのがよかったなって。旅から帰ってきてもう1回スタートしたけど、2度目のデビューもダメで……でも、ライブでひとりずつお客さんを増やしていくぞっていう決意を持ってまた一桁から始まって、150人、250人、500人と少しずつキャパを大きくしていって、メジャーデビューライブは1500人。2500人キャパのZepp Tokyoが即完したから、じゃあ次は武道館だねって。それも平日だったし、かなり無理したけどね。すごい頑張って手売りして、何とか成功させた。

■ずっと自分にプレッシャーをかけながらやってきた

――でも明確な目標があればそこに向かって自分がどう動けばいいか、というのは見えてきますよね。成功者は3年後、5年後の明確なビジョンを持っていると言いますし。
【ナオト】 今の自分ならこの程度だろうじゃなくて、「半年後はこうなっていたい」と考えてまずは現状からちょっと上のハコを抑えることから始めて、そこから頑張るっていう……そのスタイルはずっと一緒ですね。ずっと自分にプレッシャーをかけながらひとつひとつクリアしてきて、ようやくたどり着いたドーム公演です。でも、ドームに関しては多分次元が違うと思うんですよ。ちょっと無理して頑張ってみるとかいうレベルじゃない。今までの最高キャパが1万6000人くらいですから、4万人だとその2.5倍?

――本当に見たことない景色が見られるでしょうね。
【ナオト】 これはそんじょそこらの頑張り、覚悟じゃ難しいなと思っています。だから今夏の夏フェス、学園祭ライブには“Road to 京セラドーム”として、初心に返って、デビュー当時、ストリートライブでチケットを手売りしてたときと同じような気持ちで臨んでいきたいですね。1本1本がそこにつながっていけばいいなと思いますし、半年間、死に物狂いで頑張って、4万人の京セラの景色を見たい。

――男性ソロの京セラドーム公演は史上6人目とのことですが、いかがでしょうか。
【ナオト】 福山雅治さん、桑田佳祐さん、小田和正さん…という錚々たる面々で、先輩方の中に名前を連ねるのは恐縮ですし、完全に僕だけ身の丈が合っていないのは重々承知です。でも、逆にドームクラスの会場でライブをやる方で手売りをしてらっしゃる方っていないと思うんですよ。だからそこを強みにして、触れ合いながら埋められたら嬉しいなって。

――最後に、次の目標をお聞かせいただけますか。
【ナオト】 やっぱり海外でも活動していきたいと考えているので、ここに関しては6年目からよりアンテナを立ててやっていきたいと思っています。でも、その前にまだ日本でも行けていない街がたくさんあるので、日本全国で音楽の旅をしなければならないし、その行く先に世界があると思います。海外は音楽が近いんですよ。ご飯食べに行ってもそこにあって、クラブ行っても生バンドが演奏してて、90歳のおじいちゃんがストリートライブしている。そういう意味ではいいですよね、音楽の文化って。

(写真/鈴木かずなり)

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