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ブロッコリーをピーマンに変更! ディズニー/ピクサーのこだわり発見

 18日に全国411スクリーンで公開され、オープニング2日間で動員約32万人、興行収入4億円超のスタートを切ったディズニー/ピクサー映画『インサイド・ヘッド』。字幕版と日本語吹き替え版が上映されているが、吹き替え版では音声言語だけでなく、本編のアニメーションも一部“日本仕様”に変更されている。

ディズニー/ピクサー映画『インサイド・ヘッド』(公開中)より。上がオリジナル版(字幕版)、下が日本語吹き替え版の映像。ブロッコリーがピーマンに変更されている(C)2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ディズニー/ピクサー映画『インサイド・ヘッド』(公開中)より。上がオリジナル版(字幕版)、下が日本語吹き替え版の映像。ブロッコリーがピーマンに変更されている(C)2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

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 同作は、ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミという感情を擬人化した5人のキャラクターが、11歳の少女ライリーの脳内に登場し、思いがけない冒険を繰り広げながら、子どもから大人への成長という普遍的なテーマを描きだすオリジナル作品。

 冒頭で、キャラクターの一人“ムカムカ”が紹介される場面で、ライリーの嫌いな食べ物として描かれるのは、字幕版(全世界で公開されているオリジナル映像)ではブロッコリーだが、日本語吹替版ではピーマンになっているのだ。

 ピクサー・スタジオが作品づくりの上でこだわっていることの1つに、映画を誰が見ても“自分の物語”として楽しんでもらいたいという強い想いがある。同作の主人公である“感情たち”の名前についても、日本を含め世界42言語でそれぞれの“感情”を表す言葉に変換されている。

 米国でブロッコリーは子どもが嫌いな食べ物の上位に入るが、日本の子どもが嫌いな食べ物といえばピーマンやニンジン。ブロッコリーに嫌いな食べ物というイメージがないことを知った製作陣は、日本で公開する日本語吹き替え版のみ、ライリーの嫌いな食べ物をピーマンに変更することを決め、本編のアニメーション映像そのものを描き直すことに。非常に大がかりな作業となってしまったのだが、ブロッコリーが出てくるすべてのシーンがピーマンに変更されたのだった。

 ディズニーの担当者は「ブロッコリーからピーマンへの変更は、日本の観客に本作を自分の物語として楽しんでもらいたいというフィルムメーカーの熱い想いによるものです。画面の隅々までこだわり抜き、心を込めて創り上げた作品になっています。“あなたの物語”として楽しんでもらえたらうれしいです」とコメント。

 実はブロッコリーだけでなく、イカリが持っている新聞の文字や看板など、日本語吹き替え版のために変更されているシーンはほかにも存在する。WEBなどに公開される映像はすべてオリジナル版なので、ピーマンをはじめとする“日本仕様”の映像は劇場上映で確かめよう。

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