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話題のハイレゾ女子・丸本莉子 コンプレックスだった「声」が自信に

 国内初の“ハイレゾ配信デビュー”で注目を集めているシンガー・ソングライター、丸本莉子。ときに優しく、ときにヒリヒリと心の奥深くにまで響く独特の声質と歌い回しが持ち味で、それを存分に活かす形態としてハイレゾを選択した。ORICON STYLEでは、念願のメジャーデビューを果たした丸本にインタビューを実施。アーティスト視点でのハイレゾや広島出身ならではのエピソードを語ってもらった。

■音楽活動をはじめて「声がいいよね」と言われるようになった

──プロフィールの"新世代リアルボイス"というキャッチフレーズ、楽曲を聞いて納得しました。
【丸本莉子】 変わった声だね、というのは小さい頃からよく言われていました。父からは「カエルみたい」って言われて、昔は「もっと女の子らしい声だったらよかったのに……」とコンプレックスだったんですけど、音楽活動を始めて「声がいいよね」と言われるようになってからだんだん自信が持てるようになりました。でも、今もしゃべり声は好きじゃないんです。この間も姪っ子のムービーに入ってた「笑って〜」という自分の声に、うわーってなっちゃいました(笑)。

──一度聴いたら忘れられない唯一無二の声質は、アーティストとして大きな武器だと思います。「国内初・ハイレゾ配信でメジャーデビュー」も、この声だからこそ決まったことだったのでは?
【丸本】 声が特徴的だからハイレゾで出してみませんか? というお話をいただいて。ただ私も最初はハイレゾのことをよく知らなかったので、レコーディング前に「ハイレゾ勉強会」に参加させていただいたんです。やっぱり聴き比べてみると、音の違いがはっきりわかりましたね。CDでも音質は充分いいんですよ。でも今回、ストリングスなどもすべて生楽器で録らせてもらったんですが、ハイレゾで聴くと一人ひとりの演奏している位置までわかって、音が立体的に迫ってくる感じなんです。声について言えば息遣いまではっきり聞こえるので、レコーディングも納得いくまで何回か録り直しました。

■4年間歌い続けた「ココロ予報」 自分だけの歌じゃなくなってる

──デビュー曲「ココロ予報」は4年ほど前に作って、何度もステージで歌ってきたそうですね。
【丸本】 はい、広島から4年前に上京してきて初めて作った曲だったんです。もともと広島の『雨のち晴れ』(広島ホームテレビ)というテレビ番組の主題歌として作らせてもらったんですが、何の当てもなく東京に出てきて、生まれて初めて夢と現実の差を目の当たりにして、とにかくしんどい時期があったんですよ。でもこの状況を雨だとして、乗り越えたらきっと晴れる――私の中の『雨のち晴れ』をイメージして作ったのがこの曲だったんです。

──では今回改めて曲に向かい合ってみて、4年前と心境の変化がありましたか?
【丸本】 そうですね。4年前は自分のことでいっぱいいっぱいで、「ココロ予報」も自分のことしか歌ってなかったから、聴く人に届くのかな? と正直不安だったんです。だけどこの曲を聴いて、「明日手術だけど怖くなくなったよ」とか、「落ち込んでた心が晴れたよ」といった言葉をたくさんもらって、この4年間歌ってきたことで、私だけの歌じゃなくなってるんだな、という思いがあります。だから今回、少し歌詞を変えたんですよ。聴く人それぞれが自分の思いに重ねられるように、限定されるような言葉をなくしたんです。私自身も歌詞を変えたことで、新たな気持ちでこの曲を届けていこう、という気持ちになりましたね。

──現在は東京を拠点に活動していますが、やはり広島には思い入れがありますか。
【丸本】 そうですね。イベントやライブで広島に帰ると、やっぱり落ち着きます。それと何といっても広島カープですね! うちも小さい頃から家族で応援してるんですが、カープの勝利で街の雰囲気も活気付くというか、カープで一致団結するところは広島ならではです!

■目標とするアーティストは玉置浩二

──丸本さんは「普通の女の子でも頑張れば夢は叶う」を掲げて全国でライブを続けていますが、このメッセージの意とするところを教えてください。
【丸本】 私はこれまで、地域活性プロジェクトに参加させてもらうことが多くて、地域ソングとか地方CMソングなどを作らせてもらってきたんです。そのきっかけは声を気に入ってくれたこともあるけど、普通にどこにでもいるような素朴さがいいということで決まったことも多くて。特別スタイルがいいわけでもない、美人でもない私が歌うから、共感してもらえるところもあるということみたいです。そういう活動を通して多くのリスナーの方たちと出会って、メジャーデビューまで来れたんです。だからこれからも、普通に生きている人と同じ感覚で、夢や目標を持っている人と「一緒に頑張ろうよ」という気持ちで寄り添えるシンガーでありたいと思います。

──丸本さん自身の今の夢や目標は?
【丸本】 玉置浩二さんのように、声の存在感で覚えてもらえるようなアーティストになりたいです。あと、近い目標としては日本武道館のステージに立ちたいですね! 実は上京したての頃に、画用紙に「日本武道館コンサート」と書いて壁に貼っていたんです。アーティストの方がよく「武道館のステージに立った人間にしかわからないものがある」とおっしゃってるので、どうしてもそれを感じに行きたいんですよ。

(文/児玉澄子)



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