15日に発表された『第152回芥川賞・直木賞(平成26年度下半期)』で直木三十五賞を受賞した西加奈子氏が同日夜、都内で記者会見を行った。笑顔で受賞の喜びを語り、最後にはファンだというプロレスについて「めちゃくちゃ勇気をいただいています」と魅力を熱く語った。
「プロレスが好きなんですよね?」と質問された西氏は「プロレスの状況と文学界を照らし合わせている」と告白。新日本プロレスが好きだといい、数年前の低迷期を経て、現在は東京ドームを満員にするまで復活したことを引き合いに「棚橋弘至選手が『やってきてよかった』と言っていました。選手たちは全力で素晴らしい試合を見せてきたので今があります。文学界もみんな全力で素晴らしい小説を書いているので、『信じてやってきてよかったです』と言いたいです」と熱弁。最後には「私、何の話しているんですか」と照れ笑いを浮かべ、会場の笑いを誘った。
芥川龍之介賞は、小野正嗣氏が『九年前の祈り』(群像9月号)で受賞。「昨年の秋に兄が亡くなりました。原稿を書いているときはまだ生きていましたが、兄に近付く死を意識して作品を書いていた」といい、「兄に捧げるという気持ちで書いていたので、お兄(おにい)が喜んでくれたら」と作品に込めた思いを明かしていた。
芥川賞・直木賞は昭和10年に制定。芥川賞は新聞・雑誌に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌、単行本で発表された短篇および長編の大衆文学作品を対象に優秀作を選定される。
「プロレスが好きなんですよね?」と質問された西氏は「プロレスの状況と文学界を照らし合わせている」と告白。新日本プロレスが好きだといい、数年前の低迷期を経て、現在は東京ドームを満員にするまで復活したことを引き合いに「棚橋弘至選手が『やってきてよかった』と言っていました。選手たちは全力で素晴らしい試合を見せてきたので今があります。文学界もみんな全力で素晴らしい小説を書いているので、『信じてやってきてよかったです』と言いたいです」と熱弁。最後には「私、何の話しているんですか」と照れ笑いを浮かべ、会場の笑いを誘った。
芥川龍之介賞は、小野正嗣氏が『九年前の祈り』(群像9月号)で受賞。「昨年の秋に兄が亡くなりました。原稿を書いているときはまだ生きていましたが、兄に近付く死を意識して作品を書いていた」といい、「兄に捧げるという気持ちで書いていたので、お兄(おにい)が喜んでくれたら」と作品に込めた思いを明かしていた。
芥川賞・直木賞は昭和10年に制定。芥川賞は新聞・雑誌に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌、単行本で発表された短篇および長編の大衆文学作品を対象に優秀作を選定される。
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2015/01/15