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10代を中心に若年層の支持を集めるE-girls

 DreamHappinessFlowerの3グループを中心に構成される、E-girlsが、昨年から今年にかけて、10代の女性ファン層を急速に拡大させている。同世代の共感を得ていった背景には、個性を重視し“カラフル”を追求したイメージ戦略があった。

10代女性から支持を集めるE-girls

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■10代〜20代女子を中心に幅広いファン層で楽曲が支持

 7月の「E.G.Anthem−WE ARE VENUS−」(初動売上4.9万枚)、8月「おどるポンポコリン」(初動売上3.2万枚)に続く、E-girlsの3ヶ月連続リリースとなった11thシングル「Highschool■love」(9月10日発売、■はハートマーク)が、前2作の初動を大きく上回る、6.1万枚を売り上げ、9/29付で2位に初登場した。

 E-girlsは13年4月発売の1stアルバム『Lesson 1』が累積16.9万枚のヒットを記録。続いて発売された「ごめんなさいのKissing You」(13年10月発売)も累積10.3万枚を売り上げるなど、この2作で一気にセールスを伸ばした。最初のブレイクポイントとなったのは、3rdシングル「Follow Me」。エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ、小野展稔氏は「この楽曲が10代を中心に広がり、カラオケでも女子の定番曲に成長した」と語る。こうした「カラオケでの定番化→10代ファンの拡大」という流れは、「ごめんなさいのKissing You」でも見られ、10万枚を超えるセールスへと繋がっている。なお、本年3月に発売され、同楽曲も収録したアルバム『COLORFUL POP』(累積売上15.9万枚)は、9/1〜9/7付のレンタルCDアルバムランキングでも15位と上位を維持しており、さらなるファン層の拡大をも窺わせる結果となっている。

 そもそもE-girlsはDream、Happiness、Flowerの3グループを中心に構成され、グループの個性、メンバーの個性は多種多様。ジャケット写真やアーティスト写真でも、アイドルグループに見られるような共通デザインの衣装ではなく、異なる衣装を着るケースも多い。小野氏はその理由を以下のように説明する。

「ガールズグループの魅力のひとつには衣装やイメージの統一による美しさや華やかさの演出がありますが、E-girlsは経験値やキャラクターの幅が広く、音楽活動だけでなく、タレント、女優、演劇、モデル、DJ、フォトグラファーなど幅広い活動を展開しています。その魅力を表現し、感じてもらうには一色ではなくカラフルである必要がありました」

 このようにキャリアの差や活躍の場の違いを、グループの活動でも維持し、メンバーの個性を表現することが、リスナーの多様な嗜好に応えることにも繋がり、効率的にファンを獲得していったと考えられる。

 CX系ドラマ『GTO』の主題歌にもなった最新シングルも、これまでに獲得した10代のファンの共感を得やすい「恋バナに花が咲くドキドキの同窓会」をテーマにした作品。9月10日〜13日には、北海道・兵庫・福岡(10日)、東京・愛知・大阪(13日)、神奈川(14日)と、全国各地でトークショー&握手会を実施。10日、13日は、メンバーが3チームに分かれて、同日に3ヶ所でイベントを行った。どの会場も盛況となり、週末のデイリー売上も1.5万枚、1.1万枚と伸長している。

 E-girlsはEXILE TRIBEとして、9月からスタートした全国ドームツアーの真っ最中。各グループやメンバー個々の活発な活動も続いており、さらにファン層を広げていきそうだ。(ORIGINAL CONFIDENCE 14年9月29日号掲載)

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