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オノ・ヨーコ、「上を向いて歩こう」英語詞手がける O・マーズが世界初披露

 音楽家のオノ・ヨーコが、故・坂本九さんの名曲「上を向いて歩こう」(1961年)の英語詞「Look At The Sky」を手がけたことが18日、わかった。ヨーコが81歳の誕生日を迎えた同日、東京・赤坂BLITZで行われた英シンガー・ソングライター、オリー・マーズの日本ツアー初日公演で世界初披露された。

名曲「上を向いて歩こう」の英語詞を手がけたオノ・ヨーコ

名曲「上を向いて歩こう」の英語詞を手がけたオノ・ヨーコ

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 坂本さんが歌った「上を向いて歩こう」(作詞・永六輔、作曲・中村八大)は、海外では「SUKIYAKI」というタイトルで浸透し、日本のみならずアジア圏で唯一の全米チャート1位(1963年に3週連続)を獲得。世界各国ではそれぞれの言語による歌詞で、オリジナルとは異なる意味となって根付いている。

 全米1位の偉業から半世紀を経て、「本来の歌詞で世界に伝えたい」という思いから、作曲を手がけた中村さんの子息・中村力丸氏が、日本と欧米の文化に精通したヨーコに英語詞を依頼。オリジナルの歌詞に沿って英語詞を書き下ろしたヨーコは、ニューヨークからコメントを寄せ「『上を向いて歩こう』は素晴らしい曲です。この曲のスピリットが、再び世界の人々を励ますことになればと思い英語詞をお引き受けいたしました。私の81歳の誕生日に、初めて披露されると聞いてとてもうれしく思っています」とお披露目を喜んだ。

 中村氏は「Look At The Sky」を世界初披露するにふさわしいアーティストを、約2年にわたって探し続けていた。昨年11月に都内で行われたマーズの初来日公演で「オリー・マーズなら『上を向いて歩こう』が持つ本質、“悲しみを歌い、孤独を歌い、その先に希望を見出すメッセージ”を表現してくれる」と確信し、白羽の矢を立てた。

 本国イギリスでは国民的スターのマーズは「今回、『Look At The Sky』を僕が最初に歌わせてもらうことになって、本当にうれしいよ。オノ・ヨーコさんは(ジョン・レノンの未亡人として)イギリスともゆかりのある人だから、こんなふうにつながることができたなんて心から光栄」と感激しきり。「すごくポジティブなメッセージが込められていて、本当に美しい曲だと思う。オリジナルに近いメッセージで歌えることをとても誇りに思うし、僕のバージョンでこの曲が持つ愛や情熱を感じてもらえたらうれしい」と力を込めた。

 今回、世界初披露された「Look At The Sky」は、オリー・マーズのニューアルバム(発売日未定)に収録される予定。

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  • 名曲「上を向いて歩こう」の英語詞を手がけたオノ・ヨーコ
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  • ジャパンツアー初日に「Look At The Sky」を世界初披露したオリー・マーズ Photo by Yoshika Horita
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