フジテレビ系で放送中の国民的人気アニメ『サザエさん』の波平の声などで知られ、虚血性心疾患のため先月27日に死去した声優の永井一郎さん（享年82）の通夜が2日、東京・青山葬儀所にてしめやかに営まれた。

【写真】その他の写真を見る

　祭壇は、“波平”にちなみ白や青のバラやスイートピーなどをグラデーションで彩り“波”を表現。『サザエさん』45周年記念パーティーのために作られたという波平のパネル、芋焼酎の一升瓶や、永井さんが笑顔で写っている生前の写真が置かれた。

　遺影は生前の宣材写真だといい、2009年頃に撮影されたもの。戒名は声で導くことなどの意味がある壽聖院勲譽一叡聲導居士（じゅしょういんくんよいちえいせいどうこじ）。

　弔問には『サザエさん』で共演していた加藤みどりらのほか、永井さんの名ナレーションで知られる『機動戦士ガンダム』で主人公アムロの声を担当した古谷徹、三ツ矢雄二、井上和彦ら著名人含め約700人が訪れた。

　加藤は「今年はアニメ『サザエさん』が45年ということで、言われてみて長かったと思いましたが、こんな形で45年目が来るなんて…。言葉になりません」と声を震わせ、静かに涙を流した。

　明日行われる告別式では、加藤をはじめサザエさん一家が弔辞を読む。