俳優の松坂桃李と西田敏行が、オーケストラの舞台裏を描く人気コミックを実写映画化する『マエストロ！』で初共演することが30日、わかった。クランクインを前に松坂は「優しい雰囲気を全身に纏っていらっしゃるけれど、芝居となると尖ったものが見え隠れしている方だと思うので、西田さんからいろいろと学ばせていただきたいです」と人気と実力を兼ね備えるベテラン俳優との共演を心待ちにする。

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　原作は、第12回文化庁メディア芸術祭にて優秀賞を受賞した、さそうあきら氏原作の本格派クラッシック・コミック『マエストロ』。松坂は不況で解散したオーケストラの再結成をまかされる若手コンサートマスター・香坂、西田は素性も経歴も分からないがひとたび指揮棒を振ると天才的なウデを発揮する謎のジジイ・天道を演じる。物語は、そんな2人が繰り広げる全身全霊を賭けた真剣勝負を描く、笑いと涙の感動エンターテインメント。

　2人とも今回が初めての楽器演奏と指揮への挑戦になり、松坂は「クラシック自体もバイオリンも初めて触れるものなので、新鮮さが楽しみな反面、怖さも感じています。音楽を楽しむように、香坂という役を楽しんで演じていきたいです。西田さんがどんなマエストロとして登場されるのか、楽しみで仕方ありません」。西田は「今までクラシックをあまり聴いてこなかったのですが、この作品で真正面から向き合い、ベートーヴェンは何を言いたかったのか、語りたかったのか、役者の目線で、役者の耳で聴いてみようと思います」と意気込む。

　撮影は3月よりスタート。2015年公開予定。