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紅白出場歌手・神楽坂浮子さんが死去 芸者歌手の灯火消える

 芸者歌手として活躍し、「十九の春」「三味線フラフープ」などをヒットさせた歌手の神楽坂浮子さん(本名:大野景子)が20日午後3時、千葉県松戸市の病院で心不全のため亡くなっていたことが25日、わかった。75歳だった。日本歌手協会がFAXで発表した。かねてよりがんの闘病中だったという。

 浮子さんは、昭和13年1月15日生まれ。民放の『のど自慢』番組を経て歌手の道へ進み、当時人気を博していた芸者歌手・神楽坂はん子に憧れて作曲家・古賀政男氏に師事。神楽坂検番での修行の末、昭和29年に「私、なんだか変テコリン」でデビューした。

 NHK『紅白歌合戦』には第9回(昭和33年)、第12回(昭和36年)に出場し、女優としても数多くの映画に出演した。その後、東京・南青山でラウンジを経営し、一時は歌手活動を休業したが、1997年に日本調・芸者歌手の先輩がすべて亡くなってしまったことから歌手活動を再開。神楽坂はん子の「ゲイシャ・ワルツ」を歌い継ぐ傍ら、神楽坂で若手芸者の育成に努めていた。

 近年はNHK『思い出のメロディー』『歌謡コンサート』、テレビ東京『年忘れにっぽんの歌』『木曜8時のコンサート』などに出演。今年4月26日放送のTBS『爆報! THE フライデー』が最後の出演となった。

 浮子さんの死去により、戦前戦後に活躍した芸者歌手の灯火が消えたことになる。

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