8人組アイドルグループ・さんみゅ〜が26日、今年1月のメジャーデビュー後初の単独ライブを前に、東京・TOKYO FM HALLで会見を開いた。同グループはサンミュージックが21年ぶりに手がけたアイドル。23日にすい臓がんのため亡くなった同社創業者で代表取締役社長役の相澤秀禎さん（享年83）についてリーダー・西園みすず（18）は「会長さんは『全国の方に愛されるアイドルになってください』とおっしゃられた。その遺志を受け継いで誰からも愛されるようになれるように頑張っていきたい」と涙ながらに誓った。

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　ブルーのハッピ姿で登場し、元気いっぱいにライブや新曲についてアピールした西園だったが、相澤さんへのコメントを求められると、目にいっぱい涙をためて言葉を詰まらせた。周りのメンバーも泣き出すなか、木下綾菜（16）は「会長さんはインディーズでCDを出す前からレッスン場で声をかけてくださった。本当はきょうも来ていただきたかったんですけど、残念です…」と悔やんだ。

　西園は涙をこぼしながらも「でも、3rdシングル初披露なので、会長さんにも届くように明るく元気にさわやかに精一杯歌いたい」と気丈に笑顔をみせ、長谷川怜華（17）は今後の目標について「（日本レコード大賞）新人賞を狙います。今年しか獲れないので」と力を込めた。

　さんみゅ〜は、昨年11月3日に行われたライブで相澤さんからメジャーデビューをサプライズで告げられた。西園は「亡くなられる前にスタッフさんが会いに行ったとき、『さんみゅ〜これから頑張ります』と言ったら、強く手を握り返してくれたって…」と明かし「すごく優しくて太陽みたいな方。いてくださるだけでこっちがニコニコしちゃうくらい優しい気持ちになる。本当にいい方でした」と故人を偲んだ。

　会見後250人のファンの前で、1990年のJITTERIN'JINNの名曲をカバーした3rdシングル「夏祭り」（7月3日発売）など全14曲をハツラツと披露した。