ORICON STYLE

2008年06月11日
どこにいようとオープンな姿勢で楽曲を制作していた

──新作はあなたたちのロンドンのスタジオやバルセロナ、そしてツアー先の南米やオーストラリアなど様々な場所で録音されました。そういう作り方をしたことで、作品に加えられた要素といえば?
【クリス】 そうだな、それよりもプロデューサーのブライアン・イーノやマーカス・ドラヴスからの影響の方が大きかったと思う。彼らには「何でもやる、制限を作らない」という哲学があったんだ。で、そうやっていろんな場所に行ったことはそのメッセージを強化したことになるのかもしれないね。ただ、僕らはどこにいようとオープンな姿勢で制作していたから、今回こういうアルバムになったのはそういった場所に行ったからということだけではないと思う。

――なんでも8割はライブレコーディングだったそうですね。ジョニーはギタリストとして、そういうレコーディングで心掛けたことを教えてください。
【ジョニー】 ライブレコーディングでは、既にやったことのあることはやらないようにしたんだ。そうすることで、ただ演奏してそれを重ねていくというレコーディングからは得られないものを得ようとしたよ。それが何なのかを言葉で説明するのはかなり難しいことなんだけど――目には見えないメンバー間のコミュニケーション、なんだ。それが欠けている時、正しいものでない時には、演奏していて分かるんだ。だから、それが非常にいい状態であることを求めて演奏したよ。

東京は、誰かと訪れるのにいい場所――「ラヴァーズ・イン・ジャパン」という曲がありますが、これは2曲を一つにしたスタイルですね。
【クリス】 うん、これはアルバムの“ラヴ”のセクションなんだ。“ラヴァーズ・イン・ジャパン”と呼ぶことにしたのは、東京にある公園で・・・名前は忘れたな。大きな、祈祷できる場所があるんだ。一番大きな公園なんだけど。

――渋谷の近くですか?
【クリス】 そう、渋谷の近く。大きな木がたくさん植えられてる公園で。

――だったら、代々木公園かもしれません。
【クリス】 そう、そこだ!僕はそこを歩いていて、「こんなロマンティックな場所は初めてだ」と感じたんだよ。それで“ラヴァーズ・イン・ジャパン”というタイトルにしたんだ。すごくシンプルに、東京は、誰かと訪れるのにいい場所だと思ったんだよね。

――この曲には、“大阪の太陽”というフレーズもありますね。
【クリス】 うん、初めて日本に行った時に大阪に滞在したんだけど、到着してから何もかもが目新しくて、僕たち全員眠ることができないでいたんだ。そして、太陽が埠頭から昇ってくるのを見ていたところ、“僕の人生もずいぶんと変わったな”と、ふと感じたんだよね。だから、すごく幻想的なイメージなんだよ。

――日本のみんなは、この歌詞を聴いて自分の国を誇りに感じると思いますよ。
【クリス】 そうだと嬉しいよ。西洋の人たちは日本というとテクノロジーを連想して、セクシーさやロマンティックな感じであることに気づかない人たちもいる。僕は日本にいると、すごくそう感じるんだけどね。

(文:妹沢奈美)
RELEASE

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発売日:2008/06/11[アルバム]EMIミュージック・ジャパン
価格:\2,500(税込)品番:TOCP-66805

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美しき生命 【スタンダード・エディション】
コールドプレイ
発売日:2008/06/11[アルバム]EMIミュージック・ジャパン
価格:\2,500(税込)品番:TOCP-66806

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クリス・マーティン(Vo&G&Piano)、ジョニー・バックランド(G)、ガイ・ベリーマン(B)、ウィル・チャンピオン(Dr)の4人組。
2000年8月9日、アルバム『パラシューツ』(英国は7月リリース)で日本デビュー。
2002年8月12日、アルバム『静寂の世界』をリリース。
2003年、『グラミー賞』で最優秀レコード賞を受賞。
2005年6月1日、アルバム『X&Y』リリース。
2008年6月11日、アルバム『美しき生命』をリリース。