ORICON STYLE

2007年06月06日
BON JOVI
SPECIAL INTERVIEW
より進化した新作は、なんとニューカントリー!!
 大ヒット(初登場1位)を記録した『ハヴ・ア・ナイス・デイ』に続くボン・ジョヴィの新作は、なんとニューカントリー・アルバム!ロサンゼルスにて、ジョン(Vo)に話を聞いた。
純粋な場所から生まれた、誠実な作品

――今回のアルバムは、ナッシュヴィル(※カントリーの聖地と言われるテネシー州の街)に影響された作品だそうですが、ナッシュヴィルへの想いを形にしようと思ったのには、何かきっかけがあったのですか?
【ジョン】
 きっかけは、前作の「フー・セッズ・ユー・キャント・ゴー・ホーム」(アメリカ盤ボーナストラックでカントリー・バンド、シュガーランドのジェニファー・ネトルスと共演)が成功したことだよ。オレたち自身は、そんなに違うことをやったとは感じていなかったし、もっとああいうものが作れるんじゃないかと思ってさ。それにオレたちは、ニューカントリーがすごく好きなんだ。シュガーランドやキース・アーバン、ビッグ&リッチといったアーティストたちがね。そこで、その土地に行ったら何がもたらされるのかを確かめたくなって、実際にナッシュヴィルに行ってみたんだ。なんのアイディアも持たずにね。そしてこのアルバムが生まれたってわけ。全員がとても興奮しているよ。とても純粋な場所から生まれた、誠実な作品だから。

――レコーディングもナッシュヴィルで?
【ジョン】
 ロサンゼルスとナッシュヴィルの半々だよ。最初は全部ナッシュヴィルでやるつもりだったんだけど、そうもいかなくて。

――カントリーのエッセンスが、従来のボン・ジョヴィ・サウンドをより表情豊かなものにしていて、とても新鮮だし、バンドの進化が示された意義ある作品だと思います。
【ジョン】
 オレも同感だよ。さっきも言ったように、本当にピュアな場所から生まれたものだからこそ、こういうアルバムになったんだと思う。

行く手には偉大な未知の世界が待ち受けている

――いわゆる“カントリー版ボン・ジョヴィ”では全然なくて、絶妙なエッセンスとしてカントリーが取り入れられていますが、そのバランスを取るのは難しくなかったのですか?
【ジョン】
 その点を誤解されないようにすることに関しては、闘ったよ。これはあくまでニューカントリーなんだ。それに、曲でストーリーを語るオレたちのスタイルは、カントリーにすごく通じるものがあるんだよね。オレたちは1度だって、「セクシー・バ〜ック(と、ジャスティン・ティンバーレイクの曲を歌う)」みたいな曲を書いたことはないからさ(笑)。

――そして全編、すごく解放的な空気感にあふれている印象を受けました。
【ジョン】
 そうだね。オレにとっては、トンネルの中を車で走って行くような感じなんだ。行く手には光が見えるけど、向こう側に何があるのかは知らない。そして自分の背後は闇っていう。リッチーは先日お父さんを亡くして、前回のツアーのときにデイヴのお父さんも他界してる。離婚したメンバーもいるし、ダークなことがたくさんあったんだ。それでも、行く手には同時に、偉大な未知の世界が待ち受けているんだよ。それはとてもエキサイティングで、自由を意味するものだと思うんだよね。

――『ロスト・ハイウェイ』というタイトルに込められている想いを聞かせて下さい。
【ジョン】
 これも同じ概念だよ。どこへ続いているのかわからない道でも、必ずどこかに辿り着けるっていうね。その興奮を表現したかったんだ。同名の曲の歌詞が、すべてを語っていると思う。余計なことを気にせずに、ただアルバムを作ることに専念する機会を持てたこと。そして、オレたちが信念を持ち続けられていることへの感謝の想いも込められているよ。

(文:鈴木宏和)

RELEASE
ロスト・ハイウェイ
ボン・ジョヴィ
2007/06/13[アルバム]
ユニバーサル インターナショナル
【DVD付初回限定盤】
\3,000(税込)
UICL-9041
CDを購入する(Amazon)
【通常盤】
\2,500(税込)
UICL-1066
CDを購入する(Amazon)
PROFILE
米国・ニュージャージー出身。
現メンバーは、ジョン・ボン・ジョヴィ(Vo)、リッチー・サンボラ(G)、ティコ・トーレス(Dr)、デイビット・ブライアン(Key)の4人からなる。
1984年2月、アルバム『夜明けのランナウェイ』で米国(日本では同年5月)デビュー。日本で高く支持され、わずか3ヶ月後に『スーパー・ロック'84』出演のため来日。
1985年4月、アルバム『7800°ファーレンハイト』をリリース。
1986年8月、アルバム『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ』をリリース。同アルバムで、ハードロック・バンドとしてはレッド・ツェッペリンの記録を抜く、8週連続全米1位を獲得。
1988年9月、アルバム『ニュー・ジャージー』をリリース。2位を獲得。
1990年、バンド活動を休止し、ソロ活動に専念することを発表。
1992年10月、アルバム『キープ・ザ・フェイス』をリリース。3位を獲得。
1994年10月7日、初のベストアルバム『クロス・ロード』をリリース。1位を獲得。
1995年6月12日、アルバム『ジーズ・デイズ』をリリース。1位を獲得。
2000年5月17日、アルバム『クラッシュ』をリリース。2位を獲得。
2002年2月、ソルトレイク・シティで行なわれた冬季オリンピックの閉会式でパフォーマンスを披露。同年9月11日、スタジオアルバム『バウンス』をリリース。3位を獲得。
2003年10月31日、ベストアルバム『ディス・レフト・フィールズ・ライト〜バック・アット・ザ・クロスロード』をリリース。
2005年9月14日、アルバム『ハヴ・ア・ナイス・デイ』をリリース。1位を獲得。
2007年6月13日、アルバム『ロスト・ハイウェイ』をリリース。
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