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AKB48グループ勢が席巻!公式ライバルも健闘!!

 「さよならクロール」「So long!」――2013年の上半期シングルランキングを制したのはAKB48。これで、2011年から3期、年間ランキングを含めると、2010年の年間から6期連続しての1、2位独占となった。それに加えて、「さよならクロール」は自己最多となる192.6万枚をたたき出しており、AKB48としてはもちろん初、年間ランキングにおいても2003年のSMAP「世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)」以来となる200万枚超えの快挙が見えてきた。もちろん、AKB48グループ全体の動きはここにとどまらず、SKE48「チョコの奴隷」が自己最多セールスで4位、HKT48のメジャーデビュー曲「スキ!スキ!スキップ!」が12位、柏木由紀、高橋みなみのソロ作品もそれぞれランクインするなど、高いポテンシャルを見せつけている。しかも、“公式ライバル”である乃木坂46も、それまで超えることのできなかった30万枚の“壁”を「制服のマネキン」と「君の名は希望」で相次ぎ突破、上半期のTOP10に顔を出すまでに成長した。空前のスケールとなった先の総選挙が指し示す通り、彼女たちの動向には日本中の耳目が集まり続けている。半年後の年間ランキングでは、その勢力図にどんな動きが見られるのだろうか。

 AKB48が自己記録を更新する一方で、男性アイドルの雄、嵐も快挙を成し遂げた。3位にランクされた「Calling/Breathless」が87.9万枚。これは、彼らのデビュー曲「A・RA・SHI」に次ぐセールスである。データを紐解くと、近年の嵐のシングルセールスは60万〜70万枚のあいだで推移してきた。これはこれで極めてハイレベルな数字なのだが、そんな“高位安定”の状況下にあっての、それもデビュー14年目に入ってからのさらなる躍進は見事というほかない。彼らの伸びしろには“MAX”という文字がないのだろうか。

 メジャーデビューから2年、SEKAI NO OWARIが「RPG」で29位にランクイン。さまざまなロックバンドの台頭が顕著ななか、その代表格として名乗りを上げた。独特のスタイルから繰り出される唯一無二の世界観は、音楽への既成概念を打ち壊す衝撃を聴く者にもたらす。次なる作品でのジャンプアップが楽しみになってきた。

 アニメのキャラクターボイスによる作品も、このところの音楽シーンを賑わせているが、そのひとつである『うたのプリンスさまっ♪マジLOVE2000%』のキャラクターたち、ST☆RISHによるメインテーマ「マジLOVE2000%」が45位。『〜マジLOVE1000%』でも各種ランキングを賑わせた同シリーズだけに、ここからの派生アイテムに要注目だ。

 岩手県・宮城県・福島県の出身者と同県にゆかりのある歌手・タレント・スポーツ選手によって推進されている東日本大震災被災地・被災者復興応援プロジェクト、花は咲くプロジェクトのチャリティーソング「花は咲く」が47位。アベノミクスに一喜一憂する世の中だが、被災地は今も救いの手を求めている。決してあの惨劇を風化させてはいけない。

NMB48が大躍進!バラエティに富んだアルバムランキング

 アルバムの上半期ランキング1位に輝いたのはNMB48の1stアルバム『てっぺんとったんで!』。ランキングの集計期間内に新たなシングルのリリースがなかったため、シングル部門でのランクインこそなかったが、アルバムではそのタイトルに込めた決意そのままに、J-POPシーンの“てっぺん”を手に入れた。2010年秋の活動開始、2011年7月のシングルデビューという助走期間を置いてリリースされた渾身の1枚は、ここまでにリリースされた6枚のシングル(6月発売の最新シングル「僕らのユリイカ」は除く)を通して培ってきた実績と絶対的な自信に裏打ちされたものであり、だからこそ並みいるトップ・アーティストたちの作品を押しのけて一等賞を手に入れられたのだろう。この勢いを手に、今年の年末にもNMB48があっと言わせてくれるのか。

 6月1日、2日の東京ドーム公演で約10年間の活動の歴史に終止符を打ったFUNKY MONKEY BABYSの足跡を収めたベストアルバム『ファンキーモンキーベイビーズLAST BEST』が2位。3枚組という大ボリュームながら36.5万セットを売り上げ、万人に愛された彼らのキャラクター、音楽を証明する結果となった。

 東方神起の1年半ぶりのオリジナルアルバムとなる『TIME』が4位。常に斬新なアプローチを通して、我々の想像を超える進化を見せてきた彼ら。今作では、CMやドラマをはじめとするテレビ番組など、幅広い層に親しまれたナンバーを盛り込んで、多角度から音楽ファンの心を掴んだ。前オリジナル作の『TONE』が記録した年間20位超えが狙えそうな勢いだ。

 昨年末の『紅白』出場で、ファン層を一気に拡大させた三代目 J Soul Brothersが3rdアルバム『MIRACLE』で5位、同じく『紅白』以降の飛躍が目覚しいももいろクローバーZも2ndアルバム『5TH DIMENSION』が8位を獲得とそれぞれ初の期間TOP10入りを果たした。とりわけももいろクローバーZは、1stアルバム『バトル アンド ロマンス』が44位、ももいろクローバーとして活動していたインディーズ時代のベストアルバム『入口のない出口』が今年6月5日の発売ながら36位にランクインするなど、急速なファン層の広がりを感じさせる。『紅白』効果で過去のシングルが動くケースは少なくないが、アルバムに波及することは珍しく、それがアイドルともなるとレアなケース。彼女たちの“虜”になった人たちの多さを物語っているのかもしれない。急伸するももクロ旋風、年末にはどこまで拡大するのだろうか。

 ワン・ダイレクション、ブルーノ・マーズ、テイラー・スウィフトなど洋楽アーティストの作品が数多く並んでいるのも上半期の特徴のひとつなら、ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』のサウンドトラックが24位に入ってきたのも興味深い現象。多くの人が感動した傑作であることはもちろんだが、音楽のクオリティの高さもこの結果に結びついている。発売されたばかりのDVDも今後のランキングに大きな影響を与えそうだ。

 一方で、ONE OK ROCKの『人生×僕=』が11位、サカナクションの『sakanaction』が15位となるなど、パワーアップが著しいバンドの躍進ぶりからも目が離せない。情報摂取のメディアが増え続ける現代だが、ここに並ぶ作品群はいずれもが音楽ファンが認めた“本物”。未聴の作品があればぜひとも確認してみてほしい。

(文:田井裕規)

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