ORICON STYLE

人気アイドルたちを至近距離で観る!

 TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)のスタートは午前10時。30分前に会場に着くと、チケットをリストバンドと引き換えるMAIN GATE前には、すでに長蛇の列ができていた。このフェスの売りは“同時多発”。エリア内の8会場同時進行で、アイドルが入れ替わり立ち替わり出演する。ぜいたくこのうえないが、どのステージを観るかは悩みどころだ。

 まずは、湾岸スタジオに隣接する公園の野外ステージSMILE GARDENでの“Opening LIVE”へ。こちらもすでに観客が取り囲んでいたなか、「ようこそ〜!」とMCの酒井瞳(アイドリング!!!)と武器屋桃太郎(風男塾)が登場。トップバッターのYGAが呼び込まれ、1曲目「YGAの歌」から大声援、コール、ジャンプ!桃が「朝っぱらから皆さん、声デカ〜い!」と笑っていた。ちなみに、このステージはフリーエリア。チケットがなくても、タダで人気アイドルたちを至近距離で観られるのがすごい。

 続いて仙台発の地方アイドル・Dorothy Little Happyが、制服姿でさわやかな歌声を響かせる。メジャーデビュー5日前に東日本大震災が起きて、自分たちも被災しながら復興支援イベントに相次ぎ出演。「少しでも皆さんに笑ってもらいたくて」と話すと、温かい拍手が送られた。

 ライブは続くが、他のステージも観るために移動。スタジオ1階、MAIN GATEを入ってすぐのミニステージFANTASTIC THEATERをのぞくと、レナ(バニラビーンズ)とロビン(THEポッシボー)のMCで“Smash Play LIVE”が始まっていた。

 茶髪にストライプの衣裳で歌っていたのは、“海賊アイドル”を掲げる新鋭・forchun。キャプテン、航海士、戦士とメンバーがいて、「一緒に宝探しの旅に出ませんか?」という。「いろんなコンセプトのアイドルが出てきますね」と、“北欧の風に乗ってやってきた”がコンセプトのバニビのレナが言う。

 続いて、第2メインステージDOLL FACTORYでの“Fresh Girls LIVE”に行くと、菊地亜美(アイドリング!!!)とともにMCをしていた子は、顔が着ぐるみ!アニメちっくアイドルの桃知みなみだ。世のなか本当にいろいろなアイドルがいる。ステージでは小・中学生のチアリーディンググループ・みにチア☆ベアーズが、青いポンポンを振りながら「夏祭り」などを歌っていた。メンバーを担ぎ上げるリフトも見せていた。

 開幕からここまでまだ80分。それだけの時間でこんなにアイドルを観られたのはうれしい。だが初日のこの後は、トップアイドルが相次ぎ出演するメインのHOT STAGEに腰を据えることにした。

グループの個性を楽しめるステージ

 まず観たのが風男塾。唯一の“男性アイドル”で、このフェスでは空気を変える存在。メンバーそれぞれ腐器をふるう「七常の腐器」でスタートすると、女性ファンの声援も飛び交った。腐男塾から改名し衣裳も新しくなったが、カッコよさに磨きがかかった印象。<死にたいときもあるさ/だけど僕らは生きる>という「同じ時代に生まれた若者たち」、<休みながらでもいいから歩いて行こう>という「キミのものがたり」など、何気に曲が胸にくる。

 続いては、女性グループ史上初のデビュー曲初登場1位で話題になった、ぱすぽ☆。2000人ほど入る会場は、詰め掛けたファンでギッシリ埋まり、人気の高さは一目瞭然。「この飛行機はただ今から離陸のため滑走路に入ります」とのアナウンスに続き、おなじみCA風衣裳の10人が敬礼ポーズで登場。「Let It Go!!」「ViVi夏」など軽快なロックチューンに乗り、入れ替わりの激しいフォーメーションで縦横無尽に動いてダンス。力のこもったパフォーマンスに自然と引き込まれ、人気を呼ぶ理由が分かる。1位になった「少女飛行」では、キャリーバッグを使った“コロコロダンス”も披露。最高潮まで盛り上げて、「本日はご搭乗ありがとうございました」とフライトを終えた。

 入れ替わって、東京女子流。見た目はあどけない5人だが、こちらもパフォーマンスは引けを取らず、歌もハイレベルだ。バトンを使った新曲「We Will Win !」に始まり、歌はしっかり聴かせて間奏で激しく踊って魅せるスタイル。「鼓動の秘密」冒頭のマリオネット風のダンスは息を呑むほどカッコよく、「Limited addiction」など大人っぽいナンバーも歌いこなす。最後は再びバトンを使って応援ソング「頑張って いつだって 信じてる」。「ファイト!」「大好き!」と台詞が入ると、会場から「オーッ!」と歓声が。ピュアリティとスキルの高さを両立させているのが、彼女たちの魅力。

 次は“Opening LIVE”にも出ていたYGA。このTIFで初披露という赤の衣裳が映える10人は、「情熱ヒロイン」「Fighting girl」など元気な曲で押しまくる。TIFで1グループのステージは30分〜1時間で、どこもMCは少なめだが、そこは吉本興業所属のYGA。「常夏とYGAは似てません?どちらも“アキ”が来ません」などと笑いも取りに掛かって。終始明るさを発散させていた。

 各グループの個性を楽しめるステージが続くなか、微笑ましさを感じたのが“成長期限定ユニット”さくら学院。まだ身長130p台の小等部メンバー、グングン背が伸びてる中等部メンバーと、一生懸命に歌って踊る姿を観ていると父兄の気分で応援したくなる。「去年のTIFでは1曲しか歌えませんでしたけど、今年はこんなにたくさん歌えるようになりました」と生徒会長の武藤彩未。締めの8曲目は彼女たちのスタート「夢に向かって」。<夢に向かって真っ直ぐ、明日じゃなくて今すぐ>と歌う彼女たちに、心が洗われる思いがした。

 そしていよいよ、TIFを引っ張るアイドリング!!!のステージに。1曲目「SISTER」で6人、3人、3人……と徐々に登場してくる演出にワクワク感が高まる。20人揃ってフリをすると、華やかさが抜群。単に人数が多いだけでなく、一人ひとりオーラのあるメンバーたちが息もピッタリにダンスをキメていて。

 実は20人でのライブは久しぶり。家庭の事情で4ヶ月休業していた後藤郁が、このTIFから復帰した。「心新たにがんばります」という彼女、「悪いことして謹慎してたみたい」(菊地亜美)、「休んでる間に2キロ太りました」(遠藤舞)などとイジられつつ、朝日奈央とのユニット・チーム学ランで「いち恋」を披露した。その後はまた20人で、“フィーバー、フィーバー”と前・後列が入れ替わるフォーメーションが印象的な「恋の20連鎖!!」に会場も大フィーバー。勇気が沸く「Don’t Think.Feel!!!」などでは曲の良さも感じさせた。全方位で楽しくさせるエンターテインメント性で、アイドリング!!!は飛び抜けている。

大人の時間はお色気ユニットも!

 今年初参加したのが、次の9nine(ナイン)。人気若手女優の川島海荷や、Perfume・あ〜ちゃんの妹・西脇彩華らによる5人組。海荷は、横にお団子を作った髪形が、ドラマなど女優としては観られないもので新鮮だった。「SHINING☆STAR」での腕をピンと伸ばしてメカニカルな“サイボーグダンス”、「Cross Over」での両手を大きく回す“プロペラダンス”など、持ち前のダンスにはその動きで表情が感じられた。

 昨年は結成間もないステージだったSUPER☆GiRLSは、1年の成長を存分に見せる。1曲目から10月発売の新曲「女子力←パラダイス」を披露し、まだなじみの薄い曲でもガンガン盛り上げる。会場は超満員でファンの声援もすごいが、12人は「キラ・ピュア・POWER!」「Happy GO Lucky!」と押せ押せ。スパガの特徴で、一人ひとりがいい意味で溶け合わず、それぞれ存在感を持って前に出てくる。前島亜美の可愛い萌え声と溝手るかのハスキーボイスが共存して、「恋愛ルール」ではふたりそれぞれの“好きです”というパートに歓声が沸いた。特別なコンセプトなどは設けず、正攻法でアイドルの王道を行く姿は爽快。

 長身で美脚のモデル系お姉さん2人組・バニラビーンズは、独自の世界を繰り広げる。スタンドマイクを前に、ポーカーフェイスでゆったりした動きのフリ。大人数で活発に踊るグループが続いたあと、落ち着いた気持ちで観られた。人気曲「ニコラ」やピチカートファイヴのカバー「ベイビィ・ポータブル・ロック」など8曲を披露。聴いていて心地よくなる。一方MCでは、アイドルマニアでTIFでの“職権乱用”を公言しているレナが、モーニング娘。のオーディションに応募し、合宿審査まで行って落ちた話も。「北欧年齢なら20才そこそこなので、10期メンバーも狙ってます」とのこと。

 初日の単独ステージのトリは、そのモー娘。らのハロー!プロジェクトから初参加した真野恵里菜。アイドルの本家から彼女がこのフェスに出てくれたのは、本当にうれしい。短パン、ヘソ出し衣裳で現れ、ハロプロエッグの4人をバックにダンスチューン「世界はサマー・パーティ」でスタート。会場から「待ってました!」と声が掛かる。

 MCで「私こう見えてハタチで……」と話していたが、まのえりはアイドル王国から来た姫とでもいうか、天性の美少女感はやはり圧倒的。加えて、聴かせどころを抑えたボーカルの表現力。ハロプロから唯一なだけでなく、これだけアイドルが参加するTIFでも、メジャーなソロ歌手は彼女だけ。幾多のグループとたったひとりで対峙できるのは、まのえりだからだ。「OSOZAKI娘」「Ambitious Girls」と歌い「アイドルってすごいんだぞ!って知ってもらいたくて臨んでます」と話すと、大きな拍手が送られた。最後は会場一体となって「元気者で行こう!」。本当に元気が沸いてくる気がした。アイドルの力はやっぱりすごい。

 総じて感じたのは、この1年のアイドルシーンの底上げ。昨年はたくさんのアイドルが出ていても、動員はアイドリング!!!とももいろクローバー(今年は不参加)が群を抜いていた。だが今年は、ぱすぽ☆、SUPER☆GiRLS、東京女子流、さくら学院など、昨年も参加していたグループが遥かにファンを増やしていた。もちろん、パフォーマンス力も格段にアップさせて。AKB48が圧倒的ブームを起こしてる一方、新たなパワーの突き上げも激しい。

 時計は夜9時を回り、“IDOL CLUB NIGHT”がスタート。大人の時間ということで、胸の大きい女の子が集まったKNUや、セクシーオールスターズの胸の谷間にうもれ隊X、美脚戦隊スレンダー、爆乳甲子園など、お色気ユニットが相次ぎ登場。

 隣りのDOLL FACTORYでは、アイドリング!!!の外岡えりか+横山ルリカの1期生&女子大生コンビERICA&RURIKAがライブ。黒の衣裳のえりかと白の衣裳のルリカは、やはりアイドリング!!!のときより大人な感じ。「Stay with me」や倖田來未のカバー「Lick Me」、そして「4U」と3曲を歌った。会場がアイドリング!!!の本拠地となるフジテレビのスタジオだけに、えりかは「初めてふたりで組んだときと眺めが似ていて感極まる」とも。

 HOT STAGEの“IDOL CLUB NIGHT”に戻ると、掟ポルシェとバニラビーンズのスペシャルユニット・掟ビーンズが「ジェニーはご機嫌ななめ」や「ハイスクールララバイ」を歌ったりと、夜11時過ぎまで宴は盛り上がっていた。

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2日間の模様を写真で観る⇒【PHOTO GALLERY】
(文:斉藤貴志)

TOKYO IDOL FESTIVAL 2011 出演者一覧

アイドリング!!! アイドルカレッジ iDOL Street ストリート生 アフィリア・サーガ・イースト アリス十番 usa☆usa少女倶楽部 AeLL. 掟ポルシェ Oh☆Campee GAL DOLL KNU23 Circadian rhythm さくら学院 Survive-ZERO G☆Girls Secret Girls JK21 しず風 Jewel Kiss 私立恵比寿中学 SUPER☆GiRLS SPACE GIRLS PLANET セクシー☆オールシスターズ W∞アンナ Chu!☆Lips choice? でんぱ組.inc 東京女子流 Tokyo Cheer2 Party Dorothy Little Happy 9nine 中野風女シスターズ natural point ぱすぽ☆ バニラビーンズ ぱんだねこ〜ず(仮) BA5 VIC:CESS Bitter Sweetz pinkish Fine ファンタ☆ピース Feam forchun 風男塾 pre-dia THE ポッシボー HOPCLUB まい×なお 真野恵里菜 みにちあ☆ベアーズ むぎわら☆娘 桃知みなみ 愛乙女★DOLL R☆M(ラム) Rizumu YGA (50音順)

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