ORICON STYLE

ゆずからコメント到着★
【北川悠仁】「夏色」は僕らにとって、ライブで一度も唄わなかったことがないぐらいの大切な曲です。自分たちのデビュー曲が14年間も愛され続けて本当に嬉しいです。
【岩沢厚治】1998年にリリースされた曲が、未だに愛されていることを嬉しく思います。これからも一生懸命に歌い続けたいと思います。

夏に対して多くの人が抱くイメージは照りつける太陽とアウトドアでの活動、それにともなう爽快感や開放感ではないだろうか。当然のように、夏を題材にした曲にもそういうイメージを宿した作品は多い。

そんななか、10代、20代、30代のどの世代からも絶大な支持を集めたのが、ゆずの【夏色】だ。変わらない日常の中で、季節に取り残されたかのような表情をしている“君”を、主人公がとびきりの夏の風景を通して励ましていくストーリーが、軽快なテンポとともに圧倒的な青春の躍動感を生み出す彼らの代表作。ライブでもお祭り的な盛り上がりが印象的な1曲となっている。10代にとっては今自分たちが経験している夏そのものであり、20代や30代にとっては変わりゆく夏の風景の中で変わらないでいてほしい、変わることのない心の原風景を与えてくれる曲なのかもしれない。「メロディーを聴いただけで夏を連想させる」(広島県/10代/男性)、「爽やかな夏の風が吹き抜ける感じがして好き」(兵庫県/20代/女性)、「爽やかで疾走感を感じられる夏らしい1曲。学生時代の甘酸っぱい思い出が思い起こされる」(大阪府/30代/女性)。

2位以下にも世代間で共通している楽曲は存在するが、総じて言えるのは10代にとっての夏ソングは“爽やかさに満ちた軽快なナンバー”という点だろう。1年前の夏を代表するAKB48のナンバー【ポニーテールとシュシュ】が3位にランクインしているのがポイント。「爽やかでかわいいから」(京都府/女性)、「昨年を思い出す。あそこからAKB48の伝説は始まったんだって……」(宮城県/男性)。4位のYUI【SUMMER SONG】、5位のNEWS【SUMMER TIME】はともに2008年の作品。一緒に夏を全力で乗り切った曲が選ばれているようだ。「アコースティックギターの音が涼しげでいい」(千葉県/女性/「SUMMER SONG」)、「テンションがあがるから」(滋賀県/女性/「SUMMER TIME」)。“青春真っ盛り”の夏ソングが10代には支持された。

20代が選ぶ夏ソングには、そこに“シチュエーション”という要素が加わる。それを最も表しているのが3位のケツメイシ【夏の思い出】。「ビーチボール」「海パン」「ビール」「薄着ギャル」「テキ屋」「砂文字」etc.――夏を連想させるキーワードがちりばめられたこの曲は、トロピカルなサウンドと相まって“青春した夏”を想起させてくれる。「学生時代を思い出すし、元気になる曲だから」(北海道/女性)、「大学時代、一番楽しかった夏によく聴いていた曲」(兵庫県/女性)。10代と同じく2位にランクされたWhiteberry【夏祭り】に対する想いも、「青春を思い出すから」(岐阜県/男性)など10代の頃に寄せた感想が多い。aiko【花火】には「夏と言えば花火、花火といえばaiko、これで決まりでしょう。いやこれしかない!」(神奈川県/男性)という強い思い入れのコメントも。“青春を彩った”夏ソングが20代には愛されているようだ。

30代はバラエティに富んだランキングとなった。“ザ・定番”ともいえるTUBE【あー夏休み】が2位。「夏といえばTUBE。理由なんか無い」(愛知県/男性)――問答無用ともいえるコメントが心地いい。暑い夏をさらにアツくしてくれそうなB'z【ultra soul】が4位。「世界水泳のテーマソングで、プール=夏って感じがする」(三重県/女性)。スタイルは違えど、こちらもある意味“王道”の選曲だ。そして、それ以上に必然の選択とも言えたのが3位のサザンオールスターズ。サザン=夏という図式の中で選ばれたのは、屈指のバラード【真夏の果実】。数あるサザン・ナンバーの中から、この心に沁み入る曲が選ばれたのは、“忘却の彼方”の夏がそこにあるからなのだろう。しかし、この曲の舞台は夏ではない。過ぎ去った季節に想いを偲ばせる歌だ。サザンのシングル作品で唯一タイトルに「夏」が入っているナンバーだからなのかもしれないが、「昔好きな女性がよく聴いていた」(群馬県/男性)、「当時の出来事を思い出すから」(静岡県/女性)といったコメントからはやはり“季節を偲ぶ”という意味合いを強くする。30代にとっての夏ソング、そこからは“自分だけの夏”を振り返る心の動きが垣間見える。

(文:田井裕規)
【調査方法】
2011年6月8日〜6月13日、自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員の、10代、20代、30代の男女、各150人、合計900人にインターネット調査したもの。

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